ローンの支払い以外に毎月10万円かかるのがタワマン
タワマンに住まう夢のような暮らしと引き換えに、住宅ローンの返済という現実が容赦なく迫ってくるだけでも大変なのですが、追い討ちをかけるように各種費用がつきまといます。
管理費は、マンション全体の共用部分(エントランス、エレベーター、廊下、共用施設など)の維持管理に使われる費用です。タワーマンションではプールやジム、ラウンジ、ゲストルームなどの豪華な共用施設が備わっていることが多く、それらの維持費用が管理費に反映されて高額になる傾向があります。
24時間対応のセキュリティ体制やオートロックシステム、防犯カメラの設置など、住民が安心して過ごすための設備が整えられているため、運用コストも高くなるのです。そして、タワマンといえばエントランスに華やかなコンシェルジュがいるところも多くあります。コンシェルジュや管理人、警備員など、人件費も他のマンションに比べると高額に。人件費も管理費に含まれるので、必然的に金額が上がっていきます。
修繕積立金も管理費と並んで必要になる費用です。将来の大規模修繕に備えて蓄えておく資金であることは前述のとおりですが、タワーマンションは建物の規模が大きいため、修繕費用も高額になります。外壁の修繕やエレベーター、給排水設備の更新など、建物全体の大規模修繕には多額の費用がかかります。
住民みんなで少しずつ積み立てて費用を出し合うにしても、なかなかにパンチが効いた金額です。修繕積立金を適切に蓄えておくことで、将来、修繕を行う際に追加負担を避けることができます。そのため修繕積立金も比較的高額に設定されるのです。タワーマンションでは修繕積立金が毎月数万円になることも珍しくありません。
クルマを所有する人なら、駐車場代もタワーマンションに住む際の大きな費用のひとつです。とくに都市部にあるタワーマンションでは、駐車場の数が限られていることで争奪戦状態になり、駐車場の利用に高額な費用がかかる場合もあります。駐車場代が月数万円なんてことも珍しくありません。クルマを所有する住民にとっては大きな負担となります。
タワーマンションでは省スペースでより多くのクルマを駐車させるため、機械式駐車場を採用していることが多いです。その維持管理にももちろん費用がかかり、この費用も駐車場代に上乗せされる場合があります。
これらの管理費、修繕積立金、駐車場代を合計すると、タワーマンションに住む場合、毎月の負担が10万円以上になることも珍しくありません。都市部の高級タワーマンションでは、これらの費用が家計を圧迫します。これらの費用を合計すると、ローン返済以外に月々10万円以上の負担が生じる可能性が高いです。タワーマンションによっては、共用施設の利用料や特殊設備の修繕費用など、先に挙げた費用とは別途お金がかかる場合もあります。
タワマンに住む際は、ローンの返済だけでなく、管理費、修繕積立金、駐車場代などの毎月の維持費がかかることをしっかりと把握しておく必要があります。いかにもタワマンの住人らしい輝かしい生活を維持するには、こうしたランニングコストを含めた総合的な資金計画が重要です。
