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中国が「好ましい」71%…「反米・親中」のロシア
ロシア社会から見た中国文化は、言語・民族・宗教といった文化を異にする異質な存在ですが、異文化に触れようとする意識もあって、両国の地域間の交流は盛んです。
そうしたロシア社会の世論は親中のようです。ピューリサーチセンターの調査結果を見ると(図表3)、中国のことを「好ましい」と回答した人が71%、「好ましくない」と回答した人が18%と、差し引きプラス53ポイントでした。
他方、米国のことを「好ましい」と回答した人が29%、「好ましくない」と回答した人が60%と、差し引きマイナス31ポイントなので、ロシアは反米・親中の社会だと言えるでしょう。
したがって、当面は中国寄りの政権が誕生しやすい環境にあると見られます。
世界を見ると西洋諸国は「反露・反中」、途上国のなかには「親露・親中」の国も
ちなみに世界の親露・親中分析をしてみたところ(図表4)、米国など西洋諸国のほとんどは反露・反中でしたが、途上国の中にはタイなど親露・親中の国が少なくありませんでした。
またパキスタンやマレーシアなど反露・親中や、インドやベトナムなど親露・反中の国もありますので、もし中露同盟が成立した場合、これらの国々の世論がどう動くか注目されます。
国境を越え168万人…“ケタ違い”に交流していたロシアと中国
ロシアと中国の人的交流は国境を接していることもあって盛んです。ただし、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻で人的交流の環境が激変してしまいましたので、その前(2017年~19年)の平常時の状況を見ます。
ロシアへ入国した人のうち(図表5)、中国はこの間の年平均で168万人でした。日本は同11万人、インドは同8万人でしたので、中国の多さが分かります。ちなみに第1位はウクライナ(同823万人)、第2位はカザフスタン(同352万人)と隣接する国々でした。
中国へ入国した人の内訳を見ても、ロシアは同時期の年平均で約250万人と、米国や日本とほぼ同水準で、英国やドイツのおよそ4倍でした(図表6)。ロシアと中国の人的交流は多いと言えるでしょう。




