(※写真はイメージです/PIXTA)

ひとり暮らしの高齢者が増える中、「親が元気そうにしていたのに、ある日突然…」という事例は少なくありません。特に認知症の兆候や生活の困窮は、当事者が自覚しにくいまま進行し、異変に気づいたときには深刻化しているケースもあります。

“元気そうに見える”ことと、“ちゃんと暮らせている”こと

真帆さんは市の高齢者相談窓口に連絡し、地域包括支援センターとともに「要介護認定」の申請を行いました。現在、美代子さんは要支援1に認定され、週2回の訪問介護とデイサービスを利用しています。

 

しかし、その過程で感じたのは、「支援にたどり着くまでのハードルの高さ」だったといいます。

 

「母が『まだ大丈夫』と言っていたら、私一人では何もできなかったと思います。本人が支援を拒否したり、介護サービスに偏見を持っていたりすると、本当に動き出しにくい」

 

介護保険制度では、要支援・要介護の認定を受けた後でなければ多くの公的支援は使えません。また、支援のためには本人の同意や、家族のサポート体制が必要となる場合もあります。

 

「母の『助けて』という言葉は、人生で初めて聞いたかもしれません。それだけ、追い詰められていたんだと思います」

 

現在は定期的に訪問し、食料品や日用品の管理、生活の見守りを行っている真帆さん。今回の経験から、「親が“元気そうに見える”ことと、“ちゃんと暮らせている”ことは違う」と強く感じたと話します。

 

『高齢社会白書』によると、65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向にあり、昭和55年には65歳以上の男女それぞれの人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったところ、令和2年には男性15.0%、女性22.1%となっています。

 

高齢者の一人暮らしが増える中、家族や地域が“違和感”に気づくことは何よりの支援の第一歩です。もし親の言動や生活に「少しおかしいかも」と思うことがあれば、それは、すでに何らかの支援を必要としているサインかもしれません。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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