(※写真はイメージです/PIXTA)

物価の上昇、教育費の高騰、年金不安――。今の日本において、将来への見通しを立てることは決して容易ではありません。特に子どもをもつ家庭では、教育費と老後資金の二重負担に直面するケースも多く、「平均的な年収」であっても家計の不安を抱えている人は少なくないようです。

「マイホームも夢だけど…」

将来の住宅については、賃貸のままか、ローンを組んで家を買うかで悩んでいるといいます。

 

「持ち家にすれば資産になりますが、何十年のローン返済が重くのしかかります。賃貸は気楽ですが、『家賃を払い続けるのはもったいない』という思いもあって、判断に迷っています」

 

節約も意識しているものの、増える支出に対して収入が増えにくい現状では、貯金のペースも上がりません。

 

島田さんのような家庭に向けて、ファイナンシャル・プランナーは次のようなアドバイスを送ります。

 

●夫婦の収支を可視化し、将来を見通すこと

●先取り貯蓄を習慣にすること

●長期的な視点で自己投資や副業も検討すること

 

小さな節約だけでは根本的な解決にはならないため、収支全体を見直し、将来のライフイベントごとに備える意識が重要だといいます。

 

最後に、島田さんは老後への不安についても口にしました。

 

「もちろん、老後に備えたい。でも今はまず、娘のこと。年金はきちんと納めていますから、将来は国に支えてもらいたい……そう思っています。けど、不安が消えることはないですね」

 

物価上昇や社会保障の不透明さが続く今、家族を持つ喜びと同時に将来への不安を抱える人は少なくありません。将来に備えつつも、目の前の生活とどう向き合うか。そのバランスに、多くの人が頭を悩ませているのが現実のようです。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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