「一生に一度の買い物で、こんな後悔をするなんて」
住んで数ヵ月、Aさんの気持ちはさらに落ち込んでいきました。
こだわった大容量パントリーは配置的に使いづらくデッドスペースに。ウォークインクローゼットはスペースが足りず、季節ものと段ボールでいっぱいに。賃貸マンションと違い、1階と2階に生活スペースが分かれたことで、電気代が大幅にアップしました。
さらに、戸建てならではの近所づきあいという現実も。挨拶はするけれど、まだ距離感がつかめない。地域のゴミ当番や町内会の案内、 賃貸とは違う“地域に暮らす”という重さが肩にのしかかります。
「6,000万円も、いや、総額はもっと高い、人生で一番大きな買い物。 それなのに後悔してしまうことが増えてきて。ああしたらよかった、こうしたらよかった、この家を最初から作り直したい、そう思ってしまって……」
ローン返済の負担も想像以上に重く「夫はもちろん、自分も絶対に仕事を辞めることはできない」という精神的な負担がのしかかります。
夫に言えば、何を今さらと呆れられることは目に見えており、ひとり孤独に不満と後悔を抱え込んでいると言います。
マイホーム・ブルーに陥ることはめずらしくない
Aさんのように、買った家に対して「これでよかったのか」と後悔することは少なくありません。いわゆる『マイホーム・ブルー』というものです。
ですが、実際には完璧な家というものは存在しません。どんな家にも、住んでみてはじめて分かることがあります。そして、時間をかけて育てていくのが暮らしなのです。
大切なのは、周りのスピードに飲まれないこと。友達のSNS投稿も、住宅展示場のきらめきも、営業トークも、あなたの家計や家族の暮らしを代わりに支えてはくれません。
Aさんは、ハウスメーカーの営業担当や設計士と打ち合わせを重ねながら、短い期間で間取りや設備を選んでいきました。もっとじっくり考えるべきだったと今なら思うものの、当時は「早く手に入れたい」という気持ちが強かったと話します。
「周囲が買ったから早く」ではなく、自分たち家族のペースで、時間をかけ、納得のいく家を買うことが大切です。
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