「来てくれなくなったらどうしよう、それでも…」Aさんの決心
月に一度、娘たちが顔を見せに来てくれる。それが何よりの楽しみです。だからこそ、“援助をやめたら来てくれなくなるのでは”という不安が拭えないのだとか。
「少なくとも、毎月は来なくなる気がしますね……。娘たちは私たちの年金額も貯金も知りませんし、余裕があると思っていそうです。『もう、いらない』なんて言われたこともないし」
最近では、近所の友人たちとの会話にも変化が出てきました。「うちは娘夫婦から仕送りもらってるわよ」 そんな話を聞くと、Aさんの胸はざわつきます。「私たちは逆。まだあげてる側なんですよ」とは言い出せません。
Aさんの目下の試練は、次のお正月。毎年、娘たちやその家族をもてなすために、おせちやお寿司といった普段より豪勢な食事を用意し、帰りがけには色々なものを持たせてあげる――。お年玉も含めれば6万円以上が一気に消えるイベントです。
「とはいえお正月は特別ですから、頑張れます。その分、せめて毎月の負担はなくしたい。親って、子どものために“何かしてあげたい”気持ちがなくならない生き物だと思うんです。でも、70代になる前に夫婦であちこち旅行に行って、美味しいもの食べて……そんな楽しみを優先したい。自分たちの老後にもっとお金を使いたい気持ちが強くなってきたんです。勝手に見栄を張って悩むのは、もうやめたいです」
遅くともお正月には『もう、毎月いろいろ持たせるのはやめるね』と宣言したいと意気込むAさん。親として子どもに何かしてあげたい気持ちは消えないけれど、老後の自分たちを大切にしよう――そう決心したのだといいます。
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