「私が行くから」保育園の“先回り送迎”
義母の干渉はそれ以降も続いています。子どもを保育園に入園させたときも、Aさんは仕事の時間を調整し、お迎えを自分でできるようにしていました。しかし、ある日園に行くと、すでに義母が娘を連れて帰っていたのです。
「“忙しいでしょ? だから私が行っておいたの”って……。“必要ないです”と伝えても、“遠慮しないで”って」
Aさんのスマホには「ちょうど園の近くにいるから、今日のお迎えは任せて!」と、偶然を装うようなLINEまで届くようになりました。
義母は由緒正しき家の生まれのようで、彼女の夫(=Aさんの義父)は入り婿。話によれば資産は3億円はくだらないといい、援助は惜しみません。
「そろそろこんな習い事をしたら?」と、英会話・スイミング・ピアノのパンフレットを抱えて登場。「女の子だもの、ピアノは絶対に習わせたいの、お願い。私からプレゼントするから」と懇願され、結局Aさんの広いとは言えないマンションの一角に、電子ピアノが置かれることになりました。
さらに、「この部屋、ちょっと殺風景ね」「発表会ではこの服を着せてね」と勝手にカーテンを買ってきたり、着るものを指定してきたり。Aさんは「ありがたいを通り越して、支配されてる気分」と漏らします。
「善意」でも負担になることがある
夫はというと、「母さんには娘がいないから、初孫が女の子でテンション上がってるんだよ。悪気はないんだ」と、あくまで中立の姿勢。しかし、Aさんのストレスは限界に近づいています。
「今から中学校受験、就職、結婚の話までしてくるんですよ。孫を思ってくれているのはわかります。私が甘え下手なだけで、贅沢な悩みなのかもしれません。でも、“この子は私たちの子であって、あなたの子じゃない”と、喉まで出かかる瞬間があります」
このケースから見えてくるのは、善意でも、受け手にとっては負担になり得るという現実です。義母の援助は経済的には助かるものの、親としての主体性を奪われていくような息苦しさを生みます。
愛情や援助をありがたく受け取りながらも、親としての領域は自分たちで守る。その線引きを明確にすることが、家族全員が心地よく暮らすための鍵といえるでしょう。
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