印象の良かった義母…孫誕生で状況一変
Aさん(31歳)は地方都市に住む主婦。夫と保育園に通う娘との3人暮らしで、現在はパートで週4日、1日5時間ほど勤務しています。
子育てと仕事の両立は決して楽ではありませんが、「自分で稼ぐ責任感や充実感がある」「子どもが育ったら、いつかは正社員に戻りたい」と思い、日々を頑張っているAさん。
しかし、そんな彼女を深く悩ませている存在がいます。それは、同じ町内に住む義母(64歳)の“過剰な愛情”です。
出産前から始まった「名付け事件」
結婚当初、義母に対して悪い印象はありませんでした。小ぎれいな身なりに穏やかな話し方。「このお義母さんなら、うまくやっていけそう」――そう感じていたといいます。けれど、第一子を妊娠したと伝えた日から、状況が変わり始めました。
「名前はどうするの? 私も色々考えてみたの。見てみて!」
義母が差し出したメモには、男の子と女の子、それぞれ10個ずつの候補名が。Aさんは「ありがとうございます、参考にしますね」とやんわり受け流しましたが、それ以来、義母からは毎日のように「もう決めた?」「やっぱり“〇〇ちゃん”がいいと思うの!」とLINEが。出産前にもかかわらず、精神的にすり減っていったといいます。
「結局、私たち夫婦で決めた名前を伝えたとき、お義母さんの笑顔がピタッとなくなりました。あの沈黙、今でも忘れられません」
「私だって毎日会いたいのよ」産後の過干渉
出産後、Aさんは一時的に実家に戻るつもりでした。しかしその話を聞いた義母は、「そんな、私も毎日会いたいのよ!」と大騒ぎ。さらに、孫に必要だからと、ありとあらゆるベビー用品を買いそろえ始めました。
「ありがたい気持ちはあります。でも、趣味に合わない服やおもちゃが次々届くんです。しかも“この服、着せた?”“この離乳食もう使った?”と確認のLINEまで。正直、プレッシャーでした。」
悪気はない――むしろ孫思いがゆえの行動です。けれど、Aさんには息苦しさしか残りませんでした。
