年収1,000万円もあったんだぞ…資産1,300万円・61歳元営業部長、収入ダウン・ダウン・さらにダウンで「新卒並み」厳しい現実に嘆き

年収がピークの4割以下に…減り続ける収入に嘆く61歳会社員

地方都市の中小企業に勤める村井誠一さん（61歳・仮名）は、60歳の定年を迎えた後も継続雇用で働いています。

村井さんは新卒で現在の会社に入社後、営業一筋でキャリアを積み、50歳で部長職に昇進。最盛期には年収1,000万円に達しました。

仕事は忙しかったもののやりがいもあり、待遇にも満足していました。しかし、55歳の時に人生の大きな転換期が訪れます。会社の慣例どおり、役職定年で部長職を退き、年収は800万円にダウンしたのです。

「先輩も同じ状況を経験していたのでわかってはいたものの、自分自身はまだまだ現役だと思っていたので、少し寂しい気持ちもありました」と村井さんは振り返ります。

ここまでは想定内の収入ダウンでしたが、その後、想定外の事態が待っていました。会社がニュースに出るような不祥事を起こし、業績が悪化したことで、ボーナスはゼロになったのです。基本給は安く賞与で収入に差が出る会社だったため、年収は一気に540万円まで下がりました。

さらに、60歳で定年を迎え継続雇用に切り替わると、年収は下がった540万円を基準に再計算され、360万円に。つまり、ピークからわずか数年で4割以下に減収したことになります。

「ここまで落ちるとは想像もしていなかったですよ。新卒のときと変わらない給料ですから、モチベーションを保つのも本当に大変です」そう村井さんはこぼします。

さらに、頼みの綱だったという退職金も、規定自体がなく業績不振を理由に支給額は想定の半分程度という事態に。

「まさか、老後間近でこんなことになるなんて……」