(※写真はイメージです/PIXTA)

10月13日で閉幕を迎えた大阪・関西万博2025。万博の“顔”ミャクミャクが人気を博しSNSを中心に話題となる一方で、相次ぐ海外パビリオンの撤退や予算編成の甘さ、帰宅難民の発生など課題も多く浮かび上がりました。なかでも、問題の根源にあったのが「夢洲」という開催地の選定そのものです。なぜ、都市から孤立し、将来性も見込めない“どん詰まり”の人工島が選ばれたのでしょうか。その背景には、万博の理念とはかけ離れた「黒い思惑」があったようで……。森山高至氏の著書『ファスト化する日本建築』(扶桑社)より、その背景に迫る。

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「人類の進歩と調和」が世界に示された1970年の大阪万博

1964年の東京オリンピックと東京オリンピック2020の関係と相似形に進行しているのが、大阪・関西万博を巡る問題だ。前回の1964東京オリンピックで始まった日本の復興は、EXPO’70大阪万博で高度成長期のピークを迎えることになった。

 

東京オリンピックから大阪万博の開催までの6年間で、日本ではさらなる経済発展が進んでいた。それは国際交流や文化交流を通じた人々の意識の変化をもたらした。

 

そういった意味では、第一次、第二次世界大戦という人類にとって未曾有の悲劇を経て、本当の意味で、地域と国々と世界と地球がひとつになった祭典だったといえるだろう。その象徴的な展示物が「月の石」だったわけである。

 

ただのひとつかみの岩石がそこまでの象徴的意味を持ち得たのは、ひとつに戦後の米国の国際的な覇権主義や未来を切り開く科学技術の一国のPRにとどまらず、人類が自らの寄って立つ基盤が、太陽系の地球という惑星であるということを、具体的に地球外のモノが示していたからに他ならない。

 

同時にこの成果は人類が安定的な世界秩序に向かう過程であることをも分かりやすく示していた。

 

「人類の進歩と調和」というテーマが世界的に共有されたのである。当時の我が国の政治家や起業家、科学者や文化人、芸術家だけにとどまらない、すべての人々にとって、人類という言葉が、我が事のごとく伝播していったからこそ、EXPO’70大阪万博は、世界史上も真の万博の姿として語り継がれているのである。

 

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次ページ一方、“テーマが見えない”大阪・関西万博2025

※本連載は、森山高至氏の著書『ファスト化する日本建築』(扶桑社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ファスト化する日本建築

ファスト化する日本建築

森山 高至

扶桑社

早い工法、安い建材、簡単な計画──  最近の建物、 なにかがおかしい!? ・「木」を貼りたがる公共施設 ・写真映えを優先する建築デザイン ・迫るタワマンの「大規模修繕」問題 ・理念のない大阪・関西万博……etc. …

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