俺たちは1LDKのマンションへ、この戸建ては母と妹家族に…資産家父から「物件2つ」相続した30代女性、夫が勝手に描く「まさかの活用プラン」に絶句

俺たちは1LDKのマンションへ、この戸建ては母と妹家族に…資産家父から「物件2つ」相続した30代女性、夫が勝手に描く「まさかの活用プラン」に絶句
(※写真はイメージです/PIXTA)

親の相続をきっかけに、円満だったはずの夫婦関係にヒビが入るケースは珍しくありません。ある30代夫婦は、資産家の妻の父親が遺した価値の高い不動産をめぐり「価値観のズレ」と「隠れていた欲望」が露わになり…。本記事で詳しくみていきましょう。

「家族に協力する姿勢があってもいいのではないかしら?」

陽子さんは、孝弘さんとの話を無理やり話を打ち切ると自室にこもり、翌朝も顔を合わせなくてすむよう、普段より2時間も早く出勤しました。

 

会社のデスクでコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着けていると、スマホに見慣れない番号から着信がありました。

 

「もしもし…?」

「陽子さん? 私だけど」

 

電話をかけてきたのは姑でした。

 

姑は、孝弘さんが話した計画の通りにするよう、強い口調で主張を繰り返しました。

 

「陽子さん、いい? あなたが優雅に暮らせてきたのは、お父様のお力もあったでしょう。でもそれだけじゃない、孝弘のおかげでもあるのよ。少しは家族に協力する姿勢があっていいのではないかしら? 水臭いことをいわずにみんなで…」

「お義母様、すみません。これから会議なのでお話できません。失礼します」

 

姑の言葉で、陽子さんの心が決まりました。


「あの電話で〈あ、もう無理〉と心が決まりました。あんなに仲がよくて、大好きだった夫への愛情が、一瞬で吹き飛んでしまったんです」

 

現在、陽子さんはいま、知り合いのツテをたどって弁護士探しに奔走しています。

 

「父は私の幸せを願っていたはず。夫のこともかわいがっていました。それが、こんなことになってしまって…」

「離婚は長丁場になるかもしれませんが、もう信頼できない人とは結婚生活は送れません」

 

陽子さんはこれから、ハードな離婚の話し合いに臨むことになります。

 

参考:法テラス「相続に関するよくある相談」「離婚に関するよくある相談」

 

 

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