5年で規模が倍になったアンティークコイン市場
日本では「ようやく認知されてきたかな?」というアンティークコイン。10年程度前は約50億円規模だった市場は、いまや100億〜200億円と計算できます。この数字はオークションのデータをもとにした、私の概算です。経産省や財務省などの官庁が発表しているわけではないので、ともなれば、個人間やアンティークコインショップを介しての売買はさらに大きく、市場はもっと大規模になっている可能性は十分にあります。
この5年ほどで倍になったとも言われるアンティークコイン市場ですが、その理由はなんといっても「富裕層」が買い求めていることが大きいです。彼らが注目しているのには理由があります。
所有時に税金はかからず、手軽に持ち運べる
先日お話をさせていただいた会社経営者の方は「行き着く先が自然にここになったよ」とおっしゃっていました。その方はコインの素材が金や銀であること、また、もともと「お金」であることで安心できると言っています。
さらに昔のものであって、少なくなることはあっても増えることはない、不動産のように持っていることで税金はかからず、天災などの緊急時であっても手軽に持ち運べ、こっそり自宅に隠し持つこともできる・・・そういったことを挙げていらっしゃいました。このような意見は、この方に限った話ではなく、ほかの富裕層の方々も同じような見解を持っています。
またみなさん、数々の投資を経験していらっしゃいます。金の現物保有、不動産活用、株、FX、クラシックカー、ヴィンテージワインなどなど。それらを経験した方々が「アンティークコインは究極の投資だ」とおっしゃっています。実際、当社のセミナーにおいで頂いた方で実際にコインをお求めになるのは全体の20%という状況です。不動産セミナーの場合、一説には1%という話も聞きますから、かなりの数字ではないでしょうか。人々を惹きつける何かが、アンティークコインにはあるようです。