「これ、本当に私にも?」年金月13万円・68歳女性、“思わぬ封筒”に戸惑いと歓喜…〈全員がもらえるわけではない〉給付金の正体

「これ、本当に私にも?」年金月13万円・68歳女性、“思わぬ封筒”に戸惑いと歓喜…〈全員がもらえるわけではない〉給付金の正体
(※写真はイメージです/PIXTA)

物価高が続くなか、年金のみで生活する高齢者にとっては、一枚の通知が家計を左右することもあります。日本年金機構から届く封筒には、年金の振込通知のほか、臨時的な給付金や支援制度のお知らせが同封されることがありますが、それを見落としてしまう人も少なくありません。特に「特別給付金」などの通知は、受給資格があるかどうかが人によって異なるため、「自分には関係ない」と見過ごされることも。しかし、実際には思いがけない支援が受けられるケースもあるのです。

「たった数千円」でも“大きな安心感”

給付金の金額は月額で数千円〜1万円前後と、決して高額ではありません。しかし、田島さんはこう語ります。

 

「月に数千円でも、お米が買える、電気代の足しになる。何より、“国がちゃんと見ていてくれている”って思えることが嬉しいんです」

 

生活保護を受けることへの心理的な抵抗感を持つ高齢者は多く、「自立して暮らしたい」という思いのなかで、こうした支援は大きな心の支えになります。

 

高齢者生活支援給付金は、「年金受給者=全員対象」ではありません。対象かどうかは収入・世帯構成などにより異なりますし、受け取りには原則申請が必要です。

 

また、年金額や収入状況が変わった場合には、受給資格を失うこともあるため、継続的な確認が求められます。

 

現在、高齢者向けの給付制度にはこのほかにも、【臨時特別給付金】【住民税非課税世帯向け支援金】など、条件付きで支給されるものが複数存在します。いずれも“自動給付”ではないものが多いため、「自分は対象外だろう」と思い込まず、通知書をよく読むことが大切です。

 

田島さんは、その後も市役所の窓口で相談し、他の制度についても説明を受けたといいます。

 

「最初は“面倒くさそう”って思っていました。でも、一度行って話してみると、『これも使えますよ』って言ってくれて。行政の人も親切でした」

 

小さな給付金ひとつからでも、暮らしが少しずつ前向きに変わることがあります。

 

見逃していたら、損をしていたかもしれない通知。届いた封筒や案内にはしっかり目を通し、自分に関係ある情報かどうかを確かめる――それだけで、思わぬ支援につながることもあります。

 

 

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