(※写真はイメージです/PIXTA)

かつては「定年退職=悠々自適な老後生活のスタート」と捉えられていました。しかし、現代においてはそう単純な話ではありません。退職後の生活費、社会的役割の喪失、家庭内の関係変化――それらが一度に押し寄せ、特に男性側が「自分の居場所を失った」と感じるケースは少なくありません。定年後の生活設計は、資金面だけでなく、家庭内の関係性や役割の再構築も含めた視点が欠かせない時代になってきています。

社会との接点喪失が心身に影響も

実際、井上さんは定年後、明確な日課もないまま家にこもりがちになりました。妻からは「ハローワークに行ったら?」「地域のサロンでも参加してみたら?」と何度も促されましたが、「そんなところに行ってまで…」と聞く耳を持ちませんでした。

 

1週間、2週間と経つうちに、朝起きる時間は遅くなり、無気力な時間が増えていきました。食事もコンビニ弁当やカップ麺が中心となり、ついには医者から「軽いうつ傾向があります」と指摘されるまでに。

定年後こそ「居場所づくり」を。制度的な支援策も

定年後も65歳以降まで働き続ける高年齢者は年々増加傾向にあります。特に企業による「再雇用制度」や「継続雇用制度」を利用している人は多く、60歳以降も働くことが“当たり前”になりつつあります。

 

また、地域の社会福祉協議会やシルバー人材センター、NPOなどが主催する高齢者向けの活動や講座も充実してきており、「定年=社会との断絶」とは限らない時代になってきました。

 

とはいえ、本人にその気がなければ制度も機能しません。井上さんも、“妻の一言”をきっかけに少しずつ外に目を向け始め、近くのシニア向けスポーツサークルに参加し始めたそうです。

 

定年退職は“人生の一区切り”ではありますが、それは同時に「家族関係の再設計」を求められるタイミングでもあります。

 

仕事という肩書きが外れたとき、自分は家庭の中でどう位置づけられるのか――井上さんのように“空白”を感じる人は少なくありません。

 

だからこそ、「夫婦でこれからの時間をどう過ごすか」「お互いの空間をどう保つか」を、できるだけ早い段階から話し合うことが求められます。

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
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