(※写真はイメージです/PIXTA)

老後不安といえば、まず「お金」の心配が挙げられます。年金だけで暮らせるのか、医療費が足りるのか、子どもに迷惑をかけないか——。しかし、資産が十分にあっても、安心と引き換えに孤独や虚しさが押し寄せるケースもあります。定年退職後、1日3食の宅配弁当を注文し、誰とも会話のない生活を続けてきた男性が、その暮らしを見直すまでの5年間を見ていきます。

「人とのつながり」が欲しくなった

「囲碁仲間のひとりが、奥さんを亡くしてから毎日サロンに通っていると話していて。それを聞いて、『ああ、ひとりじゃないと思えるだけで、こんなに元気になれるんだ』と感じました」

 

現在は近所のボランティア活動にも参加。児童館で子どもに読み聞かせをしたり、買い物支援の配達ボランティアをしたりと、以前とはまったく違う日々を送っています。

 

「気づいたら、デリバリーの回数も減っていましたね。今は自炊も始めて、冷凍うどんとか簡単なものを作るようになりました。誰かのために動くと、自然と自分の生活も変わっていくんです」

 

生活が落ち着いてくると、次に考えたのは「お金の行き先」でした。明さんには家族も相続人もおらず、「このままだと全部国に没収されて終わる」と思ったといいます。

 

「最初は“自分が全部使い切ればいい”と思っていましたが、実際にはそんなに使わないんですよね。高級時計や車にも興味ないし。だから最近は、遺言書を書こうと準備しています。お世話になった地域やボランティア団体に少しでも遺せたらと思って」

 

「たしかにお金はある。でも、あの頃は虚しかったんです。朝起きても話す人がいない。ご飯を食べても、ただ消化しているだけのようで。人と笑い合ったり、ありがとうって言われたり、そういう瞬間がいちばん豊かなんだと気づきました」

 

そう語る明さんの表情は明るく、穏やかでした。

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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