(※写真はイメージです/PIXTA)

相続資産や持ち家を「老後の安心材料」とする人は少なくありません。都内のマンションや地方の土地、高級車といった「目に見える資産」があれば、たとえ年金だけの生活でも「なんとかなる」と考えがちです。しかし、資産の大きさと“現実の暮らしやすさ”は必ずしも比例しません。相続税、固定資産税、修繕費、資産流動化の難しさ……そうした“見えないコスト”が、老後の家計をじわじわと圧迫することもあるのです。

「車は動かせません」都心マンションに暮らす78歳女性の事情

「エンジンがもう3年くらい動いていないんです。バッテリーも上がっているし、車検も切れています。でも、主人が最後に乗っていた思い出の車で…」

 

都内・港区の高級マンションに暮らす78歳の女性・田村律子さん(仮名)は、自宅駐車場に止めたまま動かせなくなった外車を見つめながら、そう話しました。

 

律子さんの夫は5年前に他界。遺された資産は1億2,000万円超。マンションも相続し、住まいには困らないはずでした。年金は月17万円弱。表向きは“悠々自適な未亡人”ですが、実情は「動かせない車」「売れないマンション」「減っていく預金」に悩まされる日々です。

 

「孫の入学祝いにホテルで食事をした時も、『うちも頑張らないとね』と娘に言われてしまって……でも、そういう場所に連れていかないと、“おばあちゃんがケチになった”って思われそうで」

 

見栄、世間体、そして“かつての生活レベル”を落とせない自分。律子さんは、遺産を取り崩しながら、かつての「上流の暮らし」を何とか保ってきました。

 

預金残高は5年前からゆるやかに減り続けています。特に苦しいのが、固定資産税や管理費・修繕積立金などの“持ち家ならではの支出”です。マンションは築20年を超え、最近ではエレベーターの修繕費として一時金20万円の徴収もありました。

 

「年金だけでは足りない月が増えてきて。何かを売らなきゃいけないのかもしれないとは思うんです。でも、主人の形見だと思うと、どうしても手放せなくて」

 

実はこうした「資産はあるけれど現金がない」状態、つまり「ハウスリッチ・キャッシュプア」の高齢者は少なくありません。

 

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