皿の上にうずたかく積まれたコゲ茶色の物体に「もう無理…」
「珍しく残業があって、帰宅が10時を回っていました。マンションのドアを開けると、ものすごいニオイがこもっていて…」
何事かと思ってリビングに入ると、テーブルにはひしゃげたビールの空き缶がいくつも転がり、「コゲ茶色のなにか」が皿の上に山盛りになっていました。
「山盛りになっていたコゲ茶色のものは、前日に、私の母が〈ビックリするほどおいしかったから〉といって送ってくれた、有名店の高級な海鮮ギョウザでした。それが無残な黒焦げになっていて…。解凍せずにフライパンに入れ、強火にかけたのでしょうね。あちこちお箸でつつきまわした挙句、結局食べられなくて放置したのでしょう」
雅之さんはソファーでいびきをかいていました。
「もう、私たちは続けられない…」
近年話題になる「食いつくし行動」は、格下とみなした相手へのマウントだという説もあります。
「収入の差って、そんなに大きいものなのでしょうか。女性が高給を取っている夫婦だって、世の中にはたくさんいるでしょう? たった20万円で結婚生活が壊れてしまうなんて…」
夫の行動に、彩さんは「離婚」を見据えて動き出しています。
[参考資料]
総務省「家計調査報告」
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