年金をいつから受け取るかが、老後の運命を左右することもあります。65歳を基本に最短60歳からの繰上げや最長75歳までの繰下げも選択可能。繰上げの場合は年金が減るというデメリットがありますが、それでも「繰上げして正解だった」と語る人は少なくありません。一例を見ていきましょう。

妻の病気で人生観が変化、早期退職と年金繰上げを決断

64歳のAさん(仮名)は、かつて自他ともに認める仕事人間でした。営業マンとして会社で評価され、得た収入で家族を支えることに誇りを持っていました。

 

しかし、57歳のある日、人生観を大きく変える出来事が訪れます。

 

「妻が関節リウマチと診断されたんです。指や手首の痛みで家事も大変そうで、これから長く続くと考えると、仕事ばかりでは後悔する」とAさんは振り返ります。

 

自分の稼ぎで家族を守ってきた自負はありましたが、妻の日常生活を支え、共に過ごす時間の大切さを痛感したのです。

 

独立していた長男は海外勤務、娘も就職して忙しく、家族が集まる機会は限られていました。Aさんは休日に妻と一緒に買い物や近所の公園散歩を楽しむようになり、家事も手伝うようになりました。「最初はぎこちなかったのですが、少しずつ家での時間が楽しくなっていきました」と語ります。

 

こうした生活の変化に伴い、Aさんは60歳での退職と、夫婦の年金の受給開始を60歳に繰り上げることを決めました。生活資金を確保しつつ、家族と過ごす時間を最優先にしたのです。

 

年金は5年早めたため、65歳から受け取る場合と比べて24%減に。夫婦で月18万円ほどになりました。65歳まで待てば、月24万円強を受け取れていたため、6万円ほど少なくなりました。

 

しかし、住宅ローン完済、退職金1,800万円と貯蓄1,000万円弱が下支えとなり、当面の生活に支障はありません。64歳になったAさんは週に数回、地元の介護施設で送迎のアルバイトも行い、家事や料理も分担しています。

 

「最初は妻にやんやと注意されながらでしたが、今は料理や片付けもかなり上手になりました。妻の体調に合わせて旅行なんかも楽しめた。60代の前半を仕事で終えるより、ずっと良かった。時間ができたので投資の勉強をして、積立投資も始めたんです。家計管理をしっかりしていけば、この先も問題はなさそうです。年金が6万円減っても一切後悔はないですね」

 

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