旅行のことは口外しない!夏休み明け、母と娘が交わした約束
「ねぇ、みんなどこに行った?」
——夏休み明け、学校で必ず飛び交う質問です。 36歳の主婦B子さんはそれに備えて8月末、一人娘に約束をしていました。「できるだけ『おばあちゃんの家に行ってた』って答えるのよ」
B子さんは夏と冬の年2回、韓国や台湾、タイ、ベトナムなど、アジア方面を中心に旅行に行くのが何より楽しみです。この夏も一家で4泊5日のベトナム旅行へ出かけました。夫と小学6年生の娘も大満足。ただし、その事実は“極秘事項”。家族や本当に親しい人だけの秘密だといいます。
「お金持ちなの?」「自慢?」…本当の話をしないワケ
B子さんの家庭は特別裕福というわけではありません。年に2回海外旅行に行くといっても、普段から節約を徹底し、ポイ活をして実現しました。今回、航空券はマイルで賄ったので、実際には20万円もかかっていません。ですが、そうした工夫までは伝わらないものです。
「せっかく行った旅行も、人に話して嫌な思いをしたり、させたりするのはもったいない。私もパートをしていますが、義実家に行って大変な思いをしたという話しかしません。夫にも同僚には言わないでねって(笑)。だって、海外に行くと言えばお土産を買わなきゃいけなくなり、余計な出費も荷物も増えるでしょう? 『言わない』ことは、節約にもなるんですよ」
『うちはどこも行けなかった』『円安で昔ほど海外旅行も安くないのに、お金に余裕があるんだね』……そんな風に見られても、何も得はありません。だからこそ、あえておばあちゃんの家に行っていたと無難な回答にしているのだと言います。
