(※写真はイメージです/PIXTA)

深刻な状況となっている、日本の空き家問題。行政も重い腰を上げ、厳しい対応で解決に臨みますが、所有者の認識の甘さから、問題が放置されるケースもあるようです。ある事例から実情を見ていきます。

「柱が腐り、家の中心部に穴」「崩れ落ちるのは時間の問題」

「うちは母親が先に亡くなっているので、父親の相続人は私と弟の2人だけでした。財産は川崎市の築古の自宅と父親の実家、2,000万円ほどの預貯金でした」

 

敬一さんは世田谷区に配偶者の両親と同居しているため、自宅不動産は不要とのことで、川崎市の自宅は、長年にわたって両親と同居してきた明子さんが相続しました。

 

「弟は気前よく川崎の家を譲ってくれて、自分は預貯金と地方の父親の実家を相続しました。これで円満解決だと思ったのですが、そうではなく…」

 

敬一さんは、父亡きあとの10年間、「他人に売ったらおじいちゃんが泣く」とまでいった父親の実家を放置した挙句、廃屋同然にしてしまったのです。

 

「いとこからは〈柱が腐って傾き、家の中心部に穴が開いている〉〈崩れ落ちるのは時間の問題〉と聞いています…」

 

明子さんは、いとこから送られた写真を敬一さんに転送。しかし、その返事は斜め上を行くものでした。

 

「なんかすごいね!」

 

明子さんは苛立ちを抑えながら、極力冷静に返信をしました。

 

「そうではなく、片付けないと危ないという話です。対応してください」

 

「自由にしてもらって構わないからって、ユキちゃん(明子さんきょうだいのいとこ、仮名)伝えておいて!」

 

返信を見た明子さんは、思わず鋭く舌打ち。足元にいたペットの猫がおびえて逃げていきました。

 

「あのまま放置したら、近隣に迷惑が掛かってしまう。どうにかして、敬一に片付けさせないと…!」

 

明子さんは怒涛の勢いで、敬一さんに追いLINEを送り続けました。

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