今回は、株主優待を受けるまでの手順の一つとして、株式の注文の仕方を見ていきます。※本連載は、大和インベスター・リレーションズ株式会社(代表取締役社長・長谷川常雄氏)の著書『株主優待ガイド2017年度版』(ソシム)の中から一部を抜粋し、近年、ますます増える株主優待の基礎知識や最新事情をご紹介します。

株式の注文方法は、指値注文と成行注文の2つ

前回の続きで、株主優待を受けるまでの流れを見ていきます。

 

口座を開設したら、次は銘柄を決めます。業績や財務内容を確認して、候補銘柄を探してみましょう。資金を用意したら、いよいよ注文です。

 

注文の方法は「○○円で買いたい」と具体的に株価を指定して注文する指値(さしね)注文と「いくらでもいいから」と株価を指定しない成行(なりゆき)注文の2つの方法があります。成行注文は指値注文に優先されますので、時間を優先する場合には成行で、価格を優先する場合には指値での注文が適しています。

銘柄ごとに最低株数が異なる点に注意

1.株式購入時の注意点

銘柄選びの際に注意しなければならないのが、売買単位です。通常の取引では、株式は銘柄ごとに、つまり会社ごとに取引できる最低株数(単元株数)が決められています。2016年10月現在で、100株・1,000株の2種類の売買単位が存在しています。例えば、大和証券グループ本社の場合、1株や100株では買えず、最低1,000株を1単位として買い付けなければなりません(ただし、株式ミニ投資ならば100株単位の取引が可能)。

 

全国証券取引所では、市場の利便性向上の為、2007年11月より100株単位への統一を目指し、取り組みを進めています。まず、2014年4月1日までを売買単位100株と1,000株の2種類に集約する移行期間として進め、この2種類の売買単位に集約しました。そして2018年10月までに、売買単位を100株に統一することとしています。取引の際は必ず売買単位を確認しましょう。

 

2.株式の売買コスト
買付代金のほかには、証券会社に支払う株式委託手数料や口座管理料がかかります。「売買代金に対して○○%」や「一律○○円」など証券会社によって手数料体系は異なります。また、株式を売却する際には、手数料のほかに、税金も発生しますので、実際の取引の前に確認しておいたほうがいいでしょう。

 

【図表 売買単位分布状況】

出典:日本取引所グループHP
出典:日本取引所グループHP

 

<大和証券でお取引いただく場合>

お取引にあたっての手数料等およびリスクについて

 

★手数料等の諸費用について
●株式等の売買等にあたっては、「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗(支店担当者)経由で国内委託取引を行う場合、約定代金に対して最大1.24200%(但し、最低2,700 円)の委託手数料(税込)が必要となります。また、外国株式等の外国取引にあたっては、現地諸費用等を別途いただくことがあります。


★ご投資にあたってのリスク等
●株式等の売買等にあたっては、価格の変動による損失が生じるおそれがあります。また、外国株式等の売買等にあたっては価格変動のほかに為替相場の変動等による損失が生じるおそれがあります。


●信用取引を行うにあたっては、売買代金の30%以上で、かつ30 万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の取引を行うことができることから、損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。


★ご投資にあたっての留意点
●取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書等をよくお読みください。


●外国株式の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われていないものもあります。

※2016年9月末現在の公表情報他をベースとして編集・掲載しております。内容が変更になっている場合がありますので、最新の情報についてはご自身でご確認をお願い致します。

株主優待ガイド 2017年版

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