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4.ヨーロッパの中心「チェコ共和国」は貯金がカギ
次に紹介するのはチェコ共和国です。滞在期間は1年間で、延長はできません。チェコのデジタルノマドビザ発行の条件は、チェコ人平均賃金の1.5倍以上の月収(約39万5,800円、2025年時点)」を証明することです。また、最低12万4,500チェココルナ(約63万円)の貯蓄証明も必要です。
また、業種も限定されており、自然科学、技術、工学、数学の学位または3年以上のIT業界での実務経験がある人のみと狭き門です。ただメリットも多く、まずはヨーロッパの中心に位置するため、旅行の拠点として最適です。物価も安く、治安も良好で、公共交通機関が発達しているため、車がなくても快適に生活できます。
税金面では、個人所得税が15%(600万円を超えると7%加算)、個人事業主は19%、法人税も19%と、他の国と比べるとやや高めですが、日本と比較するとリーズナブルと言えるでしょう。チェコでのデジタルノマド生活では、プラハの美しい街並みを眺めながら仕事ができ、休日にはカレル橋を散歩したり、古城を訪れたりするのもおすすめです。
5.人気国「スペイン」でもノマド生活が可能に
最後に紹介するのは、多くの日本人にとっても馴染み深いスペインです。スポーツ、歴史的建造物、美味しい食事、ダンスなど、多くの魅力が詰まった国です。
スペインのデジタルノノマドビザの滞在期間は1年間で、更新すれば最長5年間まで滞在可能です。収入条件は月2,334ユーロ(日本円で約35万円程度)となりますが、家族同伴の場合は金額が増加するので注意が必要です。
スペインの大きな魅力の一つに税制優遇制度があります。最初の4年間は所得税が15%(通常税率は23〜25%)と低く設定されており、デジタルノマド生活をしながら貯蓄することもできます。
また、スペインには「ゴールデンビザ」という制度もあります。これは、一定額以上の不動産投資をすることで永住権が得られる制度です。もし将来的にスペインに定住することを考えている方にとっては、魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。
海外移住はデジタルノマドビザを知るだけで簡単になるかも
言葉の壁や文化の違い、医療の心配もあるかもしれません。
ですが、デジタルノマドビザという制度を活用すれば、世界中を自分の職場に変えることができます。「いつか移住してみたい」と思っているなら、まずはこのビザ制度を活用し、数カ月の滞在から始めてみるのもよいかもしれません。
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