初年度でいきなり「1億3,000万円」もの売上が出せたワケ
ただ、会社といってもDさんの会社の管轄下にある一部署のような位置づけです。当時は苦手だった会計や財務まわりは本社の経理部門に兼務してもらい、私は新規営業に専念できる体制を整えてもらいました。Dさんも「金は出すが口は出さない」のスタンスで私に一切の権限を委ね、会社を自由に使って事業を拡大することを容認してくれました。
実際に現場に行って肝心の物流倉庫を見てみると、2階建ての安アパートのような建物の1階部分に、わずか5坪ほどのスペース。お世辞にも物流倉庫とはいい難い広さでした。
でも、狭くともここからが一国一城の主としての新しいスタート。まずは社名を付けようと思い立ち、「がむしゃら」「元気」「ガッツ」という、自らを奮い立たせるような前向きなワードを「G」のアルファベットに込め、「Gライン」と命名しました。
こうして、2013年5月、「Gライン株式会社」は船出しました(すでに休眠状態の会社があったので正確には「創業」ではありませんが、この2013年を事実上の創業年として表記します)。
まずは一にも二にも、仕事を取ってこなければ会社は始まりません。私は福岡県内を駆け回り、新調した「Gライン株式会社 社長 荒牧敬雄」の名刺を片っ端から配りました。
営業に回る中で目をつけたのが、「発送代行業」というビジネスモデル。文字どおり荷主から荷物を預かり発送を代行する事業で、宅配会社から一括で安く宅配枠を仕入れ、荷主からもらう運賃と宅配料金の差益を手数料として受け取るビジネスです。当時は世の中でEコマースが急速に拡大しており、発送代行業の需要が伸びていく兆しが見えていました。
この発送代行業に特化した戦略が当たり、Gラインは初年度でいきなり1億3,000万円もの売上を上げることができました。この収益を元手にアルバイト社員を雇用し、軽トラックを購入して軽配送事業にも乗り出しました。
これまでの失敗続きが嘘のように、好調なスタートを切ったGライン。ここから快進撃が続いていきます。
荒牧 敬雄
Gライン株式会社 代表取締役
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