妻に詰め寄るも猛反論…「もっと早く話し合っておけば」
「さすがに200万円しか残っていないことはないだろう、 どういう管理をしていたんだ!」と詰め寄るも、美保さんは猛反論。
「だって収入が少ないんだから仕方がないじゃない。子ども2人を大学に進学させたときだって私の親に援助してもらって大変だったんだから。家を買うときの頭金も親に頼ったのよ。貯金する余裕なんてないわよ!」……反省する気配すらありません。
それを聞いた義男さん、子どもの進学や家の購入時などの大きなお金が必要なときには通帳の額を見て夫婦できちんと話し合っておけばよかった。そう思ったものの、もう手遅れです。
結局、義男さんと美保さんは、今後の夫婦合わせた年金収入(個人年金などの私的年金を含めた25万円)に見合う生活レベルを考えるとともに、少しでも収入を得られるうちは働くと決め、美保さんは近くのスーパーで、義男さんはマンションの管理会社で清掃のアルバイトをする予定です。
もちろん、今後の家計管理は義男さんが行うことに。余裕分は貯金に回すことも考えています。
年に1度は夫婦で収支状況の共有を
家計管理には単に収支を確認するだけではなく、目的に沿った予算を決め、管理することも含まれます。目的にはもちろん貯蓄も入っており、緊急時の支出などに対応できるようにしておかなければなりません。
夫婦のどちらか一方が家計を管理している家庭は珍しくありません。しかし、それには相手に対する信頼関係が必要不可欠です。自分が我慢していればあとはなんとかしてくれているだろうといった考えは捨て、夫婦間で適度にコミュニケーションを取って、お互いに家計を把握しておくことが大切です。
また、妻がどのような家計管理をしているのかを最初の時点で確認することも忘れてはいけません。きちんとした家計管理ができていないなら、自分で管理するべきです。
もし、現在夫婦どちらかが家計を管理しているなら、年に1度は収支状況を共有し、問題点が見つかれば一緒に解決するなどの姿勢を心がけましょう。
新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®
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