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投資先はどう選ぶべき？「推し投資」という選択肢
イーロン・マスクの言動は常にニュースの的となり、スキャンダラスな話題を定期的に振りまいています。
Teslaの株価も大きく変動することが多く、「ジェットコースターのような株価変動を見たくない」という方にとっては、Teslaはなかなか手を出しづらいかもしれません。
では、あなたが投資すべき企業は具体的にどう選べばよいのでしょうか。
まず大切なのは「メタトレンド投資」の観点で伸びしろのある業界を探すこと。そして、あなた自身が心から応援したいと思ったり、見ていてワクワクしたりする企業を見つけることです。
私の場合、テクノロジーやAI、EVの分野に強い興味と関心を持っていますし、イーロン・マスクのような大胆なリーダーシップに魅了されます。しかし、これはあくまで私個人の嗜好です。人によって投資先のジャンルや経営者に魅力を感じるポイントはまったく異なるでしょう。
「この会社を応援したい」「この製品やサービスはワクワクする」というあなたの直感と情熱。これこそ実は私が提唱するもうひとつの投資法、「推し投資」の核となる考え方です。その「推し」の見つけ方を知れば、株式投資がよりおもしろく、刺激的で、そして企業の成長を心から楽しめる〝尊い〞行為へと高まっていくでしょう。
そもそも「投資」とはなんだろう？
株式投資というと、多くの人は「資産形成」というイメージを思い浮かべるでしょう。
もちろん、お金を増やす手段のひとつであることは事実ですが、私がいちばん強調したいのは「社会参加」としての投資です。
私たちは普段、働いたり買い物をしたりしながら社会にかかわっています。これが株主になると、さらに踏み込んだ形で世の中に参加することになります。
例えば、少額でも株を買えば、その企業との関係が一気に「自分ごと」に変わります。
新製品のニュースを聞けば「これで業績が上向くのだろうか？」と期待し、社長のSNSが炎上したら「売上に影響があるかも」とハラハラする。
単に消費者として利用しているだけでは、自分ごとにはなりにくいものです。株主という立場だからこそ、自分の投資した企業や業界の動向を「他人事ではない」と感じられるわけです。
私が本格的に株を買いはじめたのは2004年、Apple株からですが、投資デビューそのものは高校生のころでした。当時は「株主になるのは大人っぽくてカッコいい」「投資をすれば社会の仕組みを学べそう」という好奇心から、アルバイトで貯めたお金を元手に投資をしてみたのです。初めて買ったのは東芝の株でした。
今から思えば、当時としてはずいぶんませた高校生だったかもしれません。けれど、そのときに「社会の一員になった」という実感を得たことは、非常に大きな経験になりました。
投資は「怖いもの」でも「単なる金儲けの手段」だけでもありません。社会とのつながりを深め、経済活動への参加意識を高める行為なのです。
まずは少額からでも投資をはじめて、今までとは違った視点で社会を見渡してみる。そうすれば、今まで見ていた景色が、これまでとは違った、より鮮明で、より深い色彩を帯びたものに見えてくるはずです。
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