(※写真はイメージです/PIXTA)

アトピー性皮膚炎の患者数は12年間で約3.5倍に増加し、アトピー性皮膚炎に苦しむ子どもやその保護者は増えています。いったいなぜアトピー性皮膚炎は発症するのか、そしてその対処法とは。皮膚科医・石黒和守氏の著書『“前向き”アトピーライフ』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部抜粋・再編集し、解説します。

アトピー性皮膚炎におけるスキンケアの重要性

近年、医療現場で見直されているのが、アトピー性皮膚炎におけるスキンケアの重要性です。日頃からスキンケアを徹底することでアトピー性皮膚炎の悪化を防げる可能性がありますし、早い時期から適切なスキンケアをすることで、アレルギー疾患を引き起こす「アトピーマーチ」の進行を止めることもできます。

 

特に新生児の子どもで、過去に食物アレルギーを起こしたことがある、または家族や血縁者にアトピー性皮膚炎や気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎の患者がいるなど、アトピー性皮膚炎になりやすい体質の持ち主は、スキンケアが効果的です。

 

新生児の頃から保湿剤で肌を保護することで、アトピー性皮膚炎の発症が予防されたという報告があるからです。

 

保湿剤には、大きく分けてワセリンに代表されるエモリエントと、ヒルドイドに代表されるモイスチャライザーがあります。

 

簡単に言うと、上からフタをして保湿するタイプと、中から潤して保湿するタイプがあります。ワセリンなどの保湿剤は上からフタをするタイプの保湿剤です。中から水分が出ていくことを防ぐ効果はありますが、水分を補給する効果は期待できません。

 

一方、保湿成分を含有するモイスチャライザーは角質を潤す効果が期待できます。ワセリンにしてもモイスチャライザーにしても、市販製品が数多くあります。ただし、市販の保湿剤は製品ごとに純度が違いますから、皮膚科を受診して処方してもらうのが最善です。

 

 

石黒和守

石黒皮膚科クリニック

院長(日本皮膚科学会認定専門医・医学博士)

※本連載は、石黒和守氏の著書『“前向き”アトピーライフ』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

“前向き”アトピーライフ

“前向き”アトピーライフ

石黒 和守

幻冬舎メディアコンサルティング

肌荒れや我慢できないかゆみなど、アトピー性皮膚炎は患者の心身に大きな負担を与える非常に厄介な疾患です。また完治が難しく、生涯にわたって慢性的な症状に悩まされ続ける患者も少なくありません。 皮膚科医であり、自身…

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