色が正確に見えない「色覚異常」…後天性のケースも
Q:10年前から、入浴中にお風呂の壁の色が変化して見えることがあります。まばたきをすると元の色に戻ります。
A:10年前から同じ症状ということなので、症状の変化がなければ病気の可能性は低いです。
Q:54歳の父の目の見え方が、最近急におかしくなったように感じます。何度指摘しても、私の歯ブラシと取り違えるのです。目の病気なのでしょうか?
A:色覚異常の可能性があります。一般的に色覚異常には先天性(生まれつき)と後天性(後から起こってくるもの)に分けられます。加齢による後天色覚異常は、多くが白内障によって起こります。
加齢による色覚異常の場合、自覚症状はあまりありません。しかし実際には、特にガスコンロの炎や薄暗い場所での段差なども見えにくくなっており、着衣着火や家のなかでの転倒など事故につながるリスクがありますので、同居している家族が配慮してあげてください。
色覚異常の原因が白内障であれば、手術を受けることで、白内障が治れば、ある程度緩和されます。
色覚異常が疑わしい場合は「色覚外来」のある病院へ
Q:4歳の息子に色覚異常が遺伝したのではないかと懸念しています。特に白と薄いピンクが見分けられないようです。現段階で正確な検査を受けることは可能でしょうか?
A:色覚異常が疑わしいです。色覚外来がある病院への受診をおすすめします。ある程度の診断は可能でしょう。色覚の問題を考えるボランティアグループ「ぱすてる」のサイト(www.pastel.gr.jp)に、色覚外来を持つ病院のリストがあります。