日経平均株価の推移から、売買のタイミングがわかる
日本の証券取引所は、東京、名古屋、福岡、札幌にあります。グローバル企業や全国区の企業を中心として上場するのが東京証券取引所です。東京証券取引所に上場する企業の株価をもとに市場全体の動きを確認できる相場指標として、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)があります。
日経平均株価は、日本を代表する225社の株価から算出される修正平均株価です。日経平均株価の値動きを確認することで、おおよその日本経済の先行きを確認することができます。ただし、以前よりもグローバルに活動する企業が多くなっていることもあり、日本国内だけではなく世界経済の影響も受けやすくなってきている点も忘れてはなりません。
さて、この日経平均株価、どのぐらいで推移しそうかが予想できると、どのあたりが割安か、割高か、つまりどのくらいで買ってどのくらいで売るとよいのかがわかるようになります。
日経平均株価の妥当な水準を探る
目安となる投資指標にPERがあります。日経平均株価の推移は経済の情勢によって異なるものの、昨今の目安としてはPER17倍が考えられます。このPERに日経平均EPS(予想)を掛け合わせると、妥当な日経平均株価が計算できます。
仮に日経平均EPSが2,326円だった場合、17倍×2,326円=39,542円と計算され、この金額近辺であれば日経平均株価は妥当と考えることができます。
17倍という水準は、日本株式への評価が高まった現れです。以前の水準は15倍前後でした。日本株式への評価が高まっている現状を考慮すると、今後の目安としては、16~17.5倍を妥当な範囲として考えるのがよいでしょう。
仮に日経平均EPSが2,326円であった場合、16倍×2,326円=37,216円、17.5倍×2,326円=40,705円と計算できるため、37,216円(割安)~40,705円(割高)あたりで推移するだろうと予測できます。
● 好不況でPERの水準は変わってくる
● 日経平均のPER(加重平均)は17倍が1つの目安に
伊藤 亮太
スキラージャパン株式会社 取締役
ファイナンシャルプランナー
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