投資とは、他人の役に立つことにお金を使うこと
お金の本質に気づいたうえで会計のイロハを学ぶと、「出費」1つを例に取っても面白いようにお金の流れが見えるようになります。出費について、もう少し詳しく見てみましょう。
出費、すなわちお金の使い方は、投資と消費と浪費の3つに分けることができます。この3つの出費の違いと特徴を理解できていないと、「死に金」ばかり増えてしまい、せっかくの「感謝の気持ちとしてのお金」をムダに垂れ流しつづけることになってしまいます。
一般的には、「価値>支出」となる場合が投資、「価値=支出」となる場合が消費、「価値<支出」となる場合が浪費、と分けるケースが多いようです。
しかし、私の場合には、「お金とは感謝の気持ち」だと気づいたおかげで、次のように考えられるようになりました。
・投資とは、他人の役に立つことにお金を使うこと。
・消費とは、自分のためにお金を使うこと。
・浪費とは、誰の役にも立たないことにお金を使うこと。
どういうことなのか、それぞれについて、具体的に見てみましょう。
まず、投資とは、文字通り「資金を投じる」ことですので、あなたのお金は、あなたの手許から一旦離れていきます。あなたのもとを離れて、他人のもとで、他人の役に立つ働きをして、しばらくたってから再びあなたのもとに帰ってくるわけです。
他人の役に立つことによりあなたは感謝されますので、そのお金は「感謝の気持ちとしてのお金」を引き連れて帰ってくるというわけです。お金がお金を生む状態、お金を働かせる状態です。
ところが、消費の場合には、あなたは自分自身のためにお金を使う、つまり「費やして消す」わけです。あなたが欲しい物や欲しいサービスを他人から提供いただいて、そのお礼として「感謝の気持ちとしてのお金」を相手に渡すわけです。
当然、お金は消えてなくなります。その代わり、あなたは欲しかった物やサービスを手に入れることができましたので、満足感は残ります。
これに対して、浪費の場合には、出費したお金が他人の役に立つこともなければ、あなたの役に立つこともありません。誰にも感謝されない以上「感謝の気持ちとしてのお金」は戻ってきません。それどころか、あなたの役に立つ物やサービスさえも手に入らないのです。
アパート購入は投資、自宅購入は消費、別荘購入は浪費
イメージしやすいように、「家」を例にとって考えてみましょう。「家」を活用した「投資」の代表例が、他人に役立ててもらうために「家」を買う、という大家業です。
高価な住居を長期間にわたって他人のために提供しますので、入居者からは「感謝の気持ちとしてのお金」を家賃としていただくことになります。
一方、「家」を「消費」する代表例がマイホームです。マイホームは自分自身のためのものです。誰からも「感謝の気持ちとしてのお金」である家賃をいただけませんが、その家はあなたの住居として役に立ってくれます。
これに対して、誰の役にも立たない「浪費」としての「家」の典型例が別荘です。別荘からは「感謝の気持ちとしてのお金」である家賃は手に入りません。また、あなたにはすでに本宅があるのですから、別荘があなたの役に立つ場面は限られてきます。
私たちが生きていくうえでは、まずは消費が基本になります。それが満たされた段階で、他人様の役に立つ投資のレベルへと移行します。私たちに必要なのは、消費と投資のみなのです。
坂下仁
お金のソムリエ協会会長
※本記事は『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。このメソッドによる結果に編集部は一切責任を負いません。自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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