遠くの親戚より「近くの他人」のつながりが大切
リブランはエコミックスデザインに取り組む以前から、地縁やコミュニティを大切にしてきました。
大人は会社や同じ趣味のアソシエーション的なつながりも期待できますが、子どもやお年寄りはどうしても活動の大半が地域内にとどまることが多いのです。
実際、「遠くの親戚より近くの他人」というのは、東日本大震災でも実感されたことではないでしょうか。
創業以来、主に東武東上線沿線と板橋区周辺で事業展開してきました。根を張る活動をするには、売りっぱなしで続けていくことはできません。
「より長く、より豊かに」暮らせる住まいを目標に
売主と買主という構図ではなく、ともに地域に住まう構成員だと考えるなら、街の将来にも共通の目標を抱くことができます。
縁を増やしながら、少しずつ環境を良くしてゆくことも、メンテナンスをすればより長く、より豊かに暮らしていける住まいを提供することも、長期的な視野に立てば当然の帰結なのかもしれません。
本連載では、自然素材を題材に、社内の対立や失敗といった恥ずかしい部分も記してきました。書籍のタイトル「なぜ新築マンションには自然素材が使われないのか」は、私たちの会社への問いかけでもありました。
しかし、こうして振り返ると、そこからみえるのは、一つひとつがデベロッパーの既成概念からの脱却であり、お客様との新しい関係を構築する過程であったように感じています。
時々、異端児呼ばわりされる企業ではありますが、少しずつでも日本の住まいを良くしていきたいと思っています。