「贅沢はしていないし普通に暮らしているのに、どんどんお金がなくなるんです……」年金暮らしに突入してしばらくすると、そんな風に悩む人がいます。その場合、「普通の暮らし」の考え自体がズレていることも少なくありません。

老後に生活レベルを変えられない人は要注意

「老後は現役世代ほどお金を使わなくなる、だから収入が減ってもそれほど心配はない」そんな話を聞いたことがある人もいるでしょう。

 

確かに65歳を過ぎれば子育ても終わっていて教育費もかからなくなり、うまくいけば住宅ローンを払い終えているかもしれません。

 

また、通勤がなくなるので被服費は減り、そもそも物欲が薄れるので余計なものは買わなくなる。そう考えると、確かに支出は減っていきそうなイメージがあります。

 

実際のところはどうなのでしょうか。総務省「家計調査/2023年」を見ると、世帯主の年代別消費支出(2人以上の勤労者世帯)は以下のようになっています。

 

世帯主の年代別消費支出(2人以上の勤労者世帯)

~29歳:24万3,700円

30~39歳:27万3,900円

40~49歳:32万6,500円

50~59歳:35万3,200円

60~69歳:31万2,900円

70歳~:28万7,900円

 

※出典:総務省「家計調査/2023年」

 

これを見ると、50~59歳の消費支出が全年代のピークとなり、60歳以降は減っているのがわかります。家計を自らスリム化していけば、年金暮らしになってもそれなりにやっていける。そう考えれば安心です。

 

逆に、現役時代と同じようにお金を使ってしまえば、お金はあっという間に減っていきます。収入と支出のバランスはしっかりと管理したうえで老後を楽しんでいくとよいでしょう。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録