お父さん、助けて…〈貯蓄4,000万円〉〈年金月約28万円〉に親の土地も相続した60代夫婦。娘の「突然の帰省」によって悠々自適な老後がご破算になった「まさかの事態」とは?【CFPの助言】

お父さん、助けて…〈貯蓄4,000万円〉〈年金月約28万円〉に親の土地も相続した60代夫婦。娘の「突然の帰省」によって悠々自適な老後がご破算になった「まさかの事態」とは?【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

入念に老後のライフプランを考え、それに沿った資産形成を行っていても、思わぬ事態で計画が狂ってしまうケースもあり得ます。その場合は、状況によってその後の生活設計を変更しなければなりません。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、老後生活中に思わぬ事態に直面したケースとその際に取った方法について解説します。

相続した土地を駐車場として活用することに

浩一さんが相続した土地は、もともと両親が住んでいた家を取り壊したあとのものです。相続したのが1年前ということもあり、浩一さんはいずれ月極駐車場として貸し出して活用しようと思っていました。

 

観光地に近く、道路に面した角地という立地のよさもあり、コインパーキングとしても活用できます。どちらにするかは今後ゆっくり検討しながら決めようと考えていたのです。

 

しかし夏美さんが亡くなり、美奈ちゃんを育てることになったことから土地活用の計画も早めざるを得ません。

 

浩一さんは悩んだ末コインパーキングとして活用することにしました。コインパーキングを運営する会社と賃貸契約を交わし、年金以外に年間200万円の収入を得ることになった浩一さんはひとまず安心しています。

 

とはいえ、コインパーキングの需要も今後どうなるかわかりません。その時代にあった活用方法に変更しなければならなくなる可能性もあります。

 

さらに今後、自分たちが介護状態になったらどうするかなど不安の種は尽きませんが、とりあえずこの状態で生活していく予定です。

 

老後は夫婦2人で生活していくことが当たり前と考えている人が多いかもしれません。しかし、何らかの理由で世帯の人数が増えてしまうことも考えられます。世帯の人数が増えた分収入も増えれば問題ありませんが、人数が増えるだけで収入が変わらない場合は、何らかの収入を得る方法を見つけなければなりません。

 

浩一さんの場合はたまたま親から相続した土地を活用できましたが、土地がなかったら、自分の家を売却するなどの方法も考えなければならなかったでしょう。

 

老後の生活を考えるにあたり、万が一のことも考えながら余裕を持った資金計画を立てておくことや、そうなったときに自分がどんな対応ができるかもあらかじめ考えておく必要があるといえそうです。

 

 

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

 

 

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