相続した土地を駐車場として活用することに
浩一さんが相続した土地は、もともと両親が住んでいた家を取り壊したあとのものです。相続したのが1年前ということもあり、浩一さんはいずれ月極駐車場として貸し出して活用しようと思っていました。
観光地に近く、道路に面した角地という立地のよさもあり、コインパーキングとしても活用できます。どちらにするかは今後ゆっくり検討しながら決めようと考えていたのです。
しかし夏美さんが亡くなり、美奈ちゃんを育てることになったことから土地活用の計画も早めざるを得ません。
浩一さんは悩んだ末コインパーキングとして活用することにしました。コインパーキングを運営する会社と賃貸契約を交わし、年金以外に年間200万円の収入を得ることになった浩一さんはひとまず安心しています。
とはいえ、コインパーキングの需要も今後どうなるかわかりません。その時代にあった活用方法に変更しなければならなくなる可能性もあります。
さらに今後、自分たちが介護状態になったらどうするかなど不安の種は尽きませんが、とりあえずこの状態で生活していく予定です。
老後は夫婦2人で生活していくことが当たり前と考えている人が多いかもしれません。しかし、何らかの理由で世帯の人数が増えてしまうことも考えられます。世帯の人数が増えた分収入も増えれば問題ありませんが、人数が増えるだけで収入が変わらない場合は、何らかの収入を得る方法を見つけなければなりません。
浩一さんの場合はたまたま親から相続した土地を活用できましたが、土地がなかったら、自分の家を売却するなどの方法も考えなければならなかったでしょう。
老後の生活を考えるにあたり、万が一のことも考えながら余裕を持った資金計画を立てておくことや、そうなったときに自分がどんな対応ができるかもあらかじめ考えておく必要があるといえそうです。
新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
