娘一家が近くに転居、当初は大歓迎だったが……
中島良枝さん(仮名・72歳)は、同じ年の夫と2人暮らし。今、大きな悩みを抱えていました。
70歳でパートを辞め、完全にリタイアして静かに暮らしていた良枝さんの元に一人娘の絵里さん(仮名・42歳)から電話があったのは、1年と少し前のこと。仕事をフルタイムにしたら子育てと両立ができなくて大変だというのです。
絵里さんには当時5歳と3歳の男の子が2人。出産後は時短勤務で働いていましたが、給料は3割カットというのが会社のルール。習い事や食費など、今後ますます子どもにお金がかかることを考えて、フルタイムに戻したのだそう。
しかし、フルタイムになった途端に仕事の量が倍増。夫も激務で頼れない中、両立は想像以上に大変で、良枝さんにSOSをしてきたというわけです。
車で30分ほどの距離に暮らしていたため、良枝さんは絵里さんから連絡が来るたびに、学童に孫を迎えに行って夕飯を作るなど、サポートをするようになりました。
しかし、往復1時間でも頻度が増えれば負担になります。しばらくして、良枝さん夫婦と絵里さん夫婦で、もっと近所に暮らせば皆が幸せになるんじゃないかと話し合いをしました。
子どもが小学校に上がる前の今が絶好のチャンスだと、満場一致で決定。絵里さん一家は良枝さん夫婦の家の近くに引っ越しすることになりました。
良枝さん夫婦は娘や孫に会いやすくなるし、絵里さんは年を取ってきた親の近くに住めば、万が一倒れてしまった時などにも助けやすくなる。Win-Winの関係のはずでした。
ところが、現実はそう甘くはなかったのです。
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