後悔してます…38歳で乳がんと診断されたバリキャリ女性、〈がん診断給付金500万円〉を一瞬で溶かす。数年後に訪れた〈想定外の事態〉に絶望したワケ【CFPの助言】

後悔してます…38歳で乳がんと診断されたバリキャリ女性、〈がん診断給付金500万円〉を一瞬で溶かす。数年後に訪れた〈想定外の事態〉に絶望したワケ【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

亜由美さん(46歳)は38歳のときに乳がんと診断され、診断給付金を受け取りました。がん診断給付金の使い道は自由ですが、亜由美さんは後悔することに。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、がん診断給付金を受け取った際の注意点について解説します。

がん診断給付金の使い道

がん診断給付金の使い道は自由ですが、主な目的は生活費を補塡するためです。また、まとまった金額を非課税で受け取れるため、精神的に安定する点もがん診断給付金の利点です。

 

亜由美さんによると、最初の乳がんのとき、がん診断給付金を受け取れるため、個室に入院できたことはすごくよかったと話します。実は、もともと仕事が大好きな亜由美さんは手術後の翌々日からパソコンを開いて仕事のメールをチェックしていたそう。相部屋だったら周りに気を使ってしまってそうはいきません。そのほかにも個室に入院できたお陰で、術後も周りに過剰な気を使うことなく、自分のペースで過ごせたのはよかったと振り返りました。

 

がん診断給付金の支払いは1回だけのものもあれば、複数回支払われるものもあります。また、複数回支払われる場合でも保障の対象が限られているものもありますので注意が必要です。

 

一度がんに罹患した人は他のがんにかかる可能性が高くなるといわれており、定期的な検診も欠かせません。亜由美さんが加入していた保険のがん診断給付は一度きりのものだったため、2回目の手術では受け取れませんでした。

 

がん診断給付金に限らず、入院給付金などは長期になればまとまったお金が受け取れます。しかし、受け取った給付金はその後、どんなライフイベントがあるかを考えながら使うことが大切です。もし、亜由美さんがすでにマンションを購入した後だったら、繰り上げ返済に利用することもできたでしょう。

 

もちろん、自分の趣味に使っても構いませんが、その後のライフイベントに支障のない範囲に収めることが大切です。

 

 

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

 

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