
今回は、保有物件の照明のLED化で得られる、経費節減以外の効果について見ていきます。本連載は、不動産投資コンサルタントである桜木大洋氏の著書、『自己資金0円からはじめる不動産投資』(青月社)の中から一部を抜粋し、自己資金ゼロからアパートを取得した経緯から、資産8億円を得るまでに至った不動産投資の成功事例をお伝えします。
寿命が長いLEDは「交換」の手間を節約できる
電気料金を削減するもう一つの施策は、照明をLEDに換えることです。
LEDは従来の電灯よりも何倍もの寿命があります。環境によっても異なりますが、大体10年は交換しなくて済みます。電球を交換する手間賃も考慮に入れると、単に電気料金だけではない節約効果が見込めます。
私の物件のシミュレーション例
A棟
電気料金………16万7534円→5万0168円
ランプ交換……2万0530円→0円
合計……………18万8064円→5万0168円
年間削減額……13万7896円
B棟
電気料金………17万2886円→10万2295円
ランプ交換……1万1940円→0円
合計……………18万4826円→10万2295円
年間削減額……8万2531円
2棟合計すると22万0427円の料金節約になります。LEDの導入費用を考慮すると、大体5〜6年で回収できる計算です。お気付きのようにA棟とB棟では、従来の電気料金はさほど変わりません。ですが節減効果はA棟の方が大きくなっています。
それは電球のタイプや個数によっても変わってくるからです。そう考えると、やはり個々の物件での判断が必要でしょう。
物件のバリューアップへの取り組みは入居者にも好印象
さらに、LEDは電力量削減だけでなく、二酸化炭素の排出削減効果もあり、見た目にも美しいデザインのものが多いです。オーナーとして物件のバリューアップに取り組んでいる姿勢を入居者にアピールすることもできます。
仮に物件を売却する際にも、LEDを導入済みであることは好印象に受け止められます。