サラリーマンはどうしてお金持ちになれないのか?…資本主義の日本でお金の悩みを解消する「たった一つの方法」とは【資産数億円の元メガバンカーが解説】

サラリーマンはどうしてお金持ちになれないのか?…資本主義の日本でお金の悩みを解消する「たった一つの方法」とは【資産数億円の元メガバンカーが解説】

多くのサラリーマンがお金の悩みを抱えているけれど、資本主義社会ではそもそもサラリーマンは優遇されない仕組みになっている。そう語るのは、元メガバンカーで資産数億円を達成した坂下仁氏です。本稿では、坂下氏の新刊『新版 いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)より一部を抜粋し、資本主義社会の仕組みと、その中でサラリーマンが裕福になるための考え方を解説します。

資本主義社会で「サラリーマンは蚊帳の外」の理由

私は50歳でセミリタイアしましたが、その後も学びとチャレンジを続けました。大変お恥ずかしい話なのですが、50代も後半になって初めて「当たり前なことにこそ大切な知恵が隠れている」ことに気づきました。

 

「当たり前なことにこそ大切な知恵が隠れている」なんて、「そんなの当たり前だ」と思われるかもしれません。でも、当たり前すぎて本当に気づかないのです。

 

たとえばサラリーマンの多くがお金の悩みを抱えていますが、その悩みを解消できない。私たちが生きる社会が資本主義社会だという「当たり前」に気がついていないというのがいい例です。知識としては知っていても、「当たり前」すぎてそれが根本原因だとまでは気づきにくいのです。

 

当たり前に慣れると「他人事」になるので、いくらノウハウを学んでも気づきません。日本や各国の社会問題・国際問題、歴史の裏側にある根本原因がすべてつながっていることを学んで、自分の頭で考えて「自分事」に落とし込んで、初めて気づけるのです。

 

資本主義社会とは、資本家のためにつくられた社会です。君主主義が君主のための社会であり、封建主義が封建領主のための社会だったのと同じです。

 

資本主義社会では、お金を出資する資本家が一番優遇されます。資本家に代わって会社を経営する経営者がその次。労働力を提供するサラリーマンは蚊帳の外です。

 

それゆえ資本主義国の法律は資本家のためにつくられています。たとえば税法は、資本家の税金を最低限に抑え、サラリーマンから多く徴収する仕組みになっている。その他あらゆる法律が、資本家のためにつくられています。

 

以前の連載にて、「法人」とは税制面・信用面・資金繰り面で優遇された特権階級の人たちで、最強のアバターだとお伝えしました。アバターの背後には必ず生身のヒトが隠れていますが、そのヒトの正体こそが資本家なのです。

 

そして、お客様に直接貢献するのは会社なので、オーナー(資本家)や経営者(役員)に「感謝の気持ち」としてのお金が厚く配分されます。法律もすべて、それを保証する仕組みになっていたのです。

 

お金の悩みを解消したければ、資本家という職業身分を獲得する以外に道はないということです。

 

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次ページお金持ちが資本家になるのではなく、資本家がお金持ちになる

※本連載は、坂下仁氏の著書『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

新版 いますぐ妻を社長にしなさい

新版 いますぐ妻を社長にしなさい

坂下 仁

フォレスト出版

メガバンクの銀行員時代、株で失敗して破産寸前まで追い詰められた著者が、5年で借金を返済して数億円の資産を築いた秘策を記した10万部のベストセラー『いますぐ妻を社長にしなさい』(初版は2014年刊行)。 この新版では…

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