資本主義社会で「サラリーマンは蚊帳の外」の理由
私は50歳でセミリタイアしましたが、その後も学びとチャレンジを続けました。大変お恥ずかしい話なのですが、50代も後半になって初めて「当たり前なことにこそ大切な知恵が隠れている」ことに気づきました。
「当たり前なことにこそ大切な知恵が隠れている」なんて、「そんなの当たり前だ」と思われるかもしれません。でも、当たり前すぎて本当に気づかないのです。
たとえばサラリーマンの多くがお金の悩みを抱えていますが、その悩みを解消できない。私たちが生きる社会が資本主義社会だという「当たり前」に気がついていないというのがいい例です。知識としては知っていても、「当たり前」すぎてそれが根本原因だとまでは気づきにくいのです。
当たり前に慣れると「他人事」になるので、いくらノウハウを学んでも気づきません。日本や各国の社会問題・国際問題、歴史の裏側にある根本原因がすべてつながっていることを学んで、自分の頭で考えて「自分事」に落とし込んで、初めて気づけるのです。
資本主義社会とは、資本家のためにつくられた社会です。君主主義が君主のための社会であり、封建主義が封建領主のための社会だったのと同じです。
資本主義社会では、お金を出資する資本家が一番優遇されます。資本家に代わって会社を経営する経営者がその次。労働力を提供するサラリーマンは蚊帳の外です。
それゆえ資本主義国の法律は資本家のためにつくられています。たとえば税法は、資本家の税金を最低限に抑え、サラリーマンから多く徴収する仕組みになっている。その他あらゆる法律が、資本家のためにつくられています。
以前の連載にて、「法人」とは税制面・信用面・資金繰り面で優遇された特権階級の人たちで、最強のアバターだとお伝えしました。アバターの背後には必ず生身のヒトが隠れていますが、そのヒトの正体こそが資本家なのです。
そして、お客様に直接貢献するのは会社なので、オーナー(資本家)や経営者(役員)に「感謝の気持ち」としてのお金が厚く配分されます。法律もすべて、それを保証する仕組みになっていたのです。
お金の悩みを解消したければ、資本家という職業身分を獲得する以外に道はないということです。
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