(※写真はイメージです/PIXTA)

物価上昇の動きもあり、年金収入だけでは生活費を賄えず、高齢の就業者が増加傾向にある昨今。なかには、綿密に計画したはずの老後生活のプランでも、実際に生活してみると上手くいかないケースもあるようです。本記事では、66歳の元会社員Aさんの事例とともに、牧野FP事務所の牧野寿和CFPが老後生活を送るうえでの注意点について解説します。

退職後に増える支出

そういった状況に危機感を持っていたAさんは、60歳ごろから退職後の準備として、今後の家計収支と貯蓄額の推移を一覧表(キャッシュフロー表)にまとめていました。

 

そこに書かれていたのは、年金を中心とした収入や生活費などの支出のほか、65歳から3年間、2人の子どもが通う大学の授業料や毎月12万円の住宅ローン返済額など。さらに退職までは、給与天引きだった厚生年金と会社の健康保険に代わり、Bさんの国民年金保険料や家族全員の国民健康保険料の納付額などが計算されていました。
※Aさんは検討したが、健康保険任意継続制度には加入しなかった。

 

それにより、Aさん夫婦は今後家計が厳しくなりそうな3年間は、退職金を取り崩すことで、何とか暮らしていけると判断したのでした。

想定以上に早く目減りした退職金と対策

ところが、Aさんが老後生活を始めて1年経った現在、昨今の物価上昇の影響か、思いのほか出費が多く、退職金も減りが早くなり、生活が苦しくなってくる事態に。

 

そこでAさんはあと2年間、月6万円の収入を得ることが必要だと計算し、また働きに出ることにしたのです。

 

しかし、人手不足と報道されていても、現役時代のスキルを活かせるような仕事は見つかりません。名の通った大会社に勤めていた経歴のために、採用してもらえないと思うこともありました。

 

なかなか勤め先が決まらないAさんでしたが、毎日の散策コース沿いでアルバイト募集の張り紙がある、地元で数店舗を経営しているスーパー「C」に「ものは試し」と応募して、時給1,180円で採用されたのでした。

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