持ち家。プラス年金でなんとか…iDeCoも検討
42歳の高梨さん(仮名)は、持ち家を購入しているので、老後は年金でなんとかやっていけるのではないかと考えています。
「ローンはあと10年、なんとか返せそうです。やっぱり一軒家はいいですよ。家さえあれば、節約すれば年金でなんとかなるでしょう。子どもも自立していくわけだし。夫婦で月20万円くらいはもらえると思いますから。あとは“無駄”とも言われる医療保険にもちゃんと入っているし、不測の事態はそう起きないと思います」
ローンがあと10年ならば、その後、貯蓄もできるのではないでしょうか。
「できるかもしれませんが、子どもの教育費と親の介護費を考えると、どれだけできるかは、ちょっとわからないですね。65歳まで働くとすると、ちょうど12年ですか。月10万円貯めたとして、1,440万円。2,000万円には足りないですけど、年金プラスそれくらいあれば、まあ、なんとかなるのではないでしょうか。ローンが終わったら、iDeCoにでも入れておいて70歳くらいまで運用させときますよ。少しは増えるでしょう」
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貯金はないが、ネットショップで副業したい
40歳の皆川さん(仮名)はネットショップでの副業を始めました。貯金はないが、定年後も働き続けたいと言います。
「不景気ですね。貯金は100万円ほどしかないです。給料も上がらなくなってきて、会社からも副業を奨励されているので、ネットショップを始めました。まだ全然売れていないですが、やってみると面白いんですよ。自分の店のロゴを作ったり、好きなものを揃えたり、利益を計算したり。なんとか軌道に乗せて、定年後も収入を得たいです」
定年後でもできるような仕事なのでしょうか。
「自分で店を出すこと、今は結構簡単にできるんだなと感動しました。電子決済の方法とかアプリとか、同じものが同じように定年後も使われているかわかりませんが、国も副業を奨励しているだけあって、やろうと思えば空いている時間でできるくらいの労力でできています。今から慣れておけば、定年後もそれで食べていけるのではないかなと」
それぞれ、ライフスタイルやリスク許容度に応じた資産形成の工夫をしていることがわかります。それぞれに一長一短がありますが、共通しているのは「老後の不安を少しでも軽減しよう」という姿勢です。資産形成は一律の方法ではなく、自分に合った手段を見つけることが大切であり、長期的な視点で計画的に取り組むことが、将来の安心につながると言えるでしょう。
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