母さんに寄生したくせに。…老母の介護を背負わされ、別居の姉・弟に「使い込み」を疑われた50歳バツイチ女性、号泣。母の貯金「2,000万円」が減り続けた本当の理由【弁護士が解説】

母さんに寄生したくせに。…老母の介護を背負わされ、別居の姉・弟に「使い込み」を疑われた50歳バツイチ女性、号泣。母の貯金「2,000万円」が減り続けた本当の理由【弁護士が解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

超高齢化が進む日本。子どもは高齢の親の介護に手を尽くしたことで、時間や仕事を失うばかりか、人生設計まで大きく狂うといった、つらい状況に陥ってしまうことがあります。不動産と相続を専門に取り扱う、山村暢彦弁護士が解説します。

遺言書ナシ、口頭での主張のみで遺産分割への配慮はむずかしい

近藤さんは母親の介護のために同居し、世話をするなかで、多くの時間と労力を使っていますが、遺言書がない以上、母親が亡くなれば、介護に一切の手出しをしなかった姉や弟にも、同等の相続権が生じます。

 

さらに、介護に追われて適切な書類整理ができず、さまざまな領収書や、日々の生活に伴うレシートなどが手元に残っていないという状況も、近藤さんにとって痛手でした。

 

姉と弟はお金の流れが不明瞭だとしたうえで、近藤さんが母親の貯金を使い込んだ挙句、年金も好きに使ったと決めつけ、話し合いが不可能な状況にまでこじれてしまったのです。

 

結論から申し上げると、近藤さんの依頼によって弁護士が介入し、家庭裁判所の調停にて話し合いが行われたものの、寄与分を正面から認めてもらうことはできず、自宅は売却のうえ、100万円ほど多く近藤さんが多く受け取ることで着地しました。

 

「親の家で同居する子どもは、生活面の恩恵を受けているのでは」という主張もしばしば聞かれますが、よほど特殊な事情がない限り、法律でそのような判断をされることはありません。

 

一方で、母親の介護と無職であることの因果関係を証明することはむずかしく、その点を遺産分割に反映するのは、法的にもハードルが高いといえます。

 

年齢を重ねた親への思いと、周囲からの「身軽な人がやるべき」という圧力に押され、自宅に戻ってしまった近藤さんですが、結局、母親の相続時には、きょうだいとのトラブルと決別という、つらい思いをすることになってしまいました。

 

介護と相続の問題は、親族間でしっかりと話し合っておかないと、あとでトラブルになる可能性が極めて高いといえます。ましてや、今回のケースのように、1人に負担が偏るような状態を放置することは、ぜひとも回避すべきだといえます。

 

 

 

(※守秘義務の関係上、実際の事例と変更している部分があります。)

 

 

山村法律事務所
代表弁護士 山村暢彦

 

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【短期償却】5月27日(水)オンライン開催

《所得税対策×レバレッジ投資》
インフラ活用で節税利益を2倍にする方法

 

【資産運用】5月30日(土)オンライン開催

「金(ゴールド)価格」は今後どうなるのか?
インフレ・増税時代を乗り切る“資産防衛術”

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

 

富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部<<

 

ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部が

主催する「資産家」のためのセミナー・イベント

 

【6月2日開催】

オルカン、S&P500…「NISA」の最適な投資対象とは
金融資産1億円以上の方だからできる活用法

 

【6月3日開催】

家族で話す「墓じまい」
揉めないためのポイントと手続きを円滑に進める方法
<エクスクルーシブ倶楽部会員向け終活セミナー>

 

【6月6-7日開催】

資産規模5億円以上の方のための
「資産管理会社」のつくり方・つかい方
<第2回/自社株編>

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧