大人の学びは「権利教育」だといえるワケ
学生の頃は、「義務教育」で、嫌々勉強していた人も多いかもしれません。しかし、僕は、大人の学びは、「権利教育」だと考えています。「権利教育」とは、自由な学びです。自分でテキストを決めていいし、目標も期限も、自分で決めていいのです。
学ぶことは、人に言われるからするのではなく、自分の権利です。ですから「権利教育」なのですが、そのベースとなるのも読書です。読書は、本を通じて、さまざまな人の失敗や成功が学べます。特にビジネス本の内容は、仕事で成功している人の実話、ノウハウ、人生経験などがほとんどです。ですから、著者たちの10年分の知識や経験が、1冊の本、金額にしてわずか1500円程度で学べるわけです。
成功の理由というのも参考になりますが、僕が勉強になるのは、失敗した理由や、失敗した時の心構えです。
失敗談を知っていることの絶大なメリット
エジソンの2万回の失敗のエピソードを例に出すまでもなく、人間は、何かに挑戦する時、一発で成功するということはまずなく、成功する前に必ず失敗しています。
しかし、多くの方は、起業、ビジネス、転職など、失敗への心構えができていません。例えば起業しても5年続けられるのは10%、10年後に生き残っていることができるのは1%とよく言われます。どこかで失敗して倒産したり、会社員に戻るのです。
しかし、読書で他人の失敗談や成功談を学んでいれば、自分が失敗したとしても、焦ることはありません。月収が下がる、会社が潰れる、リストラにあうなどといったことが、すべて想定内となるからです。
ウォルト・ディズニー、カーネル・サンダース、マッカーサーなど、世界的な偉人も、必ず失敗しています。このあたりのエピソードについては、『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』(大野正人/文響社)という本がおすすめですが、これを読むと、偉人と言われる人たちが、失敗から何を学び、どういう心構えで行動して成功したかが分かります。
つまり、読書によって人の失敗や成功を前借りして学ぶことが、最短で成果を出すことにつながるのです。僕の「YouTube図書館」でも解説動画をアップしていますが、ぜひ本を購入して読んでみてください。
先にお伝えしたデータでも分かるように、今の日本人の多くの人たちは、圧倒的に読書量が足りていません。逆に考えれば、そこで読書をすれば、人と差を付けることができるというわけです。
金川 顕教
公認会計士
※本記事は『公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略』(ポプラ社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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