(※写真はイメージです/PIXTA)

動画制作やSNSの運用などをする際は、肖像権や著作権など他者の権利を侵害しないよう注意しなければなりません。混同しやすい肖像権や著作権ですが、それぞれどのような権利で、なにが違うのでしょうか? また、これらの権利を侵害すると、どうなるのでしょうか? 今回は肖像権と著作権について、Authense法律事務所の弁護士が詳しく解説します。

1.肖像権や著作権について正しく理解する

1つ目は、肖像権や著作権について正しく理解しておくことです。これらの権利については、誤解も少なくありません。しかし、誤解から「うっかり」侵害したからといって、損害賠償請求や刑罰が免除されるわけではないため注意が必要です。

 

特に、動画制作やSNS運用では、他者への権利侵害はもっとも避けるべき事態です。そのため、まずは条文などを読み込み、権利の内容を正しく理解してください。

 

2.他者の権利への「タダ乗り」に疑問を持つ

2つ目は、他者の権利への「タダ乗り」に疑問を持つことです。肖像権や著作権の侵害は、他者の肖像や顧客誘引力、他者が制作した著作物などを正当な対価を支払うことなく使おうとすることから起こるものです。平たくいえば、「これを使いたい」と思うのであれば、その時点でその肖像や著作物は有用なものであり、これを無償で使うことは本来のあり方ではないということです。

 

なかにはフリー素材サイトなどのように無償で使えるものもあるものの、それは素材の権利者が広告収入やいわゆるフリーミアム戦略など他の方法で収益化しているのであって、「無料で使えることが普通」ではありません。なお、フリー素材サイトであっても営利目的の使用であれば無料でないこともあります。そのようなサイトを活用する際は、利用規約の確認が必要です。

 

このような意識を持っておくことで、肖像権や著作権をうっかり侵害する事態を避けやすくなります。

 

3.迷ったら弁護士へ相談する

3つ目は、迷った場合に弁護士へ相談できる体制を構築しておくことです。肖像権や著作権について基本的な概念を理解していても、実際の運用にあたって権利侵害にあたるか否か判断に迷うこともあるでしょう。その際は、あらかじめ弁護士へご相談ください。

 

弁護士へ相談することで、他者の権利を侵害する事態を避けることが可能となります。

正しい理解の必要性

動画制作やSNSの運用で注意すべき肖像権と著作権について解説しました。肖像権や著作権を侵害すれば損害賠償請求などの対象となるほか、企業イメージが失墜するおそれがあります。

 

また、著作権侵害の罰則は重いため、特に注意しなければなりません。肖像権や著作権について正しく理解したうえで、判断に迷う際は弁護士へご相談ください。

 

 

 

Authense 法律事務所

 

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