価格が2倍に高騰…モンゴルの首都ウランバートルで「ナンバープレート取引」が盛んな理由【現地メディアが解説】

価格が2倍に高騰…モンゴルの首都ウランバートルで「ナンバープレート取引」が盛んな理由【現地メディアが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載では、モンゴルの視点から見た国際ニュース、また同国社会の政治的・経済的ニュースを取り扱う現地モンゴル・ウランバートルのメディア『The UB Post』より翻訳・編集してお伝えする。

「地方のナンバープレート」を交換しようとする人が急増している理由

ウランバートル市議会がナンバープレートの上限を決議したことの影響は、すでに現れ始めている。モンゴルはこれまで年間約8万台の自動車を輸入していたが、今年は上半期だけですでにその数に達した。また、ナンバープレートの発行数の急増も一つの指標だ。例年、約5万枚の車両登録プレートが発行されていたが、今年の最初の8ヵ月だけでその数は8万9000枚に急増した。これらの数字は、上限によって生み出された人工的な需要を明確に示している。

 

さらに、地方のナンバープレートをウランバートルのナンバープレートに交換しようとする人の数が大幅に増加しており、国立道路交通センターの支部はこのサービスを求める人々で混雑している。この急増する需要は、ニャンバタール市長の施策がもたらしたもう一つの結果だ。

 

特に、ニャンバタール氏は、地方登録の車両を運転するドライバーに対し、ウランバートルで1日につき5,000トゥグルグ(約209円)を支払う義務を課す規制を提案し、市議会はこれを承認した。この決定はツァガーンサル前夜に可決され、今月1日から施行されており、ウランバートルのナンバープレートに対する需要をさらに押し上げている。

 

市長の施策は互いに作用し合い、車両登録プレートを巡る新たなビジネスの成長を助長している。各決定が次の施策に影響を及ぼし、この新興市場を確立し、市民の生活を一層複雑にしている。

 

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この記事は、GGOが提携するモンゴル・ウランバートルのメディア『The UB Post』が2024年9月21日に掲載した記事「License plate trading flourishes in UB」を翻訳・編集したものです。

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