自己所有より支出が高い〈賃貸〉か、銀行に“420回”決まった金額を払う〈持ち家〉か…損得勘定で考えるより「大切にすべきこと」

自己所有より支出が高い〈賃貸〉か、銀行に“420回”決まった金額を払う〈持ち家〉か…損得勘定で考えるより「大切にすべきこと」
(※写真はイメージです/PIXTA)

人生のなかでも大きな買い物となるマイホーム。大切な自分の住まいを正しく選択するために欠かせない知識を身に着けたうえで、取引をすることが重要です。千日太郎氏の著書『マンガでわかる 不動産屋が絶対に教えてくれない「最高の家」の買い方』(扶桑社)より、詳しく見ていきましょう。

賃貸物件に住むメリット・デメリット

賃貸物件に住むということは、「他人の貸借対照表の資産に対して使用料を払う」ということになります。

 

そもそも、不動産賃貸業の仕組みについて、簡単にご説明しましょう。

 

不動産賃貸業は銀行から融資を受けて不動産を購入した人(いわゆる大家さん)が、それを他人に貸して、その家賃で銀行から借りたローンを返済していくというビジネスモデルです。大家さんは銀行への返済と同時に、大家さん自身への取り分をプラスした家賃を部屋を借りる人(借主)に請求します。家の修繕も借主からの家賃で賄われています。

 

目には見えませんが、大家さんが購入した不動産を維持するために必要な費用プラスαを借主から家賃として得ていることになります。自分で家を所有するよりも高い支出を負担することになることが、賃貸物件のデメリットと言えるでしょう。また、病気やケガなどで家賃が払えない事態になった際は、退去しなければなりません。

 

一方、賃貸物件のメリットとしては、借主は自分好みの立地や築年数や間取り、納得できる月々の家賃を自分で選べるということです。家賃を払い続けることさえできれば、住み続けることができます。もちろん、嫌になればいつでも出ていき、違う賃貸物件を借りればいいだけのことです。所有することの責任から自由だということがメリットに当たるでしょう

 

出所:
[図表2]賃貸物件に住む=他人の貸借対照表がベース 出所:『マンガでわかる 不動産屋が絶対に教えてくれない「最高の家」の買い方』(扶桑社)より抜粋
次ページ「持ち家」のメリット・デメリット

※本連載は千日太郎氏の著書『マンガでわかる 不動産屋が絶対に教えてくれない「最高の家」の買い方』(扶桑社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

マンガでわかる 不動産屋が絶対に教えてくれない「最高の家の買い方」

マンガでわかる 不動産屋が絶対に教えてくれない「最高の家の買い方」

千日 太郎

扶桑社

マイホームを購入するための住宅ローンは、年収の何倍もの金額であり、返済期間は生きてきた期間かそれを超える期間にわたる契約です。 いままで経験したことのある大きな買い物のノウハウは、ここではほとんど役に立ちません…

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