50年間市場を生き抜いてきた“85歳・現役投資家”が明言…新NISAに入れるなら「商社株」が最良である確固たる理由

50年間市場を生き抜いてきた“85歳・現役投資家”が明言…新NISAに入れるなら「商社株」が最良である確固たる理由
画像:PIXTA

「投資に失敗はつきもの。失敗を重ねながら、大きなチャンスで勝つのが投資だ」と、50年間市場に対峙してきた85歳、現役・投資家である石井勝利氏は言います。石油危機、バブル崩壊、リーマンショックを生き抜いてきた石井氏の著書『85歳、現役・投資家のお金の哲学』(SBクリエイティブ)より、新NISAに最適な銘柄群と「中国経済」と連動する銘柄の重要性について、一部抜粋・編集してお届けします。

ウォーレン・バフェットも目を向ける「商社」

このようなことを書くと責任がありますが、自信を持って書きます。

 

商社は、日本独自の企業体で、常に将来性があり、収益アップの可能性があるところに出資、見込みのない事業は整理する。このように、低迷しようのない業態です。一時的に減益になっても、すぐに立て直します。もし、トップに問題があれば交代し、社内からいくらでも後任がいるほど人材豊富。 社員の平均給与は1,000万円をはるかに超える人気企業です。

 

この企業群に目を向けたのが、アメリカの著名な投資集団の創業者、ウォーレン・バフェットです。

 

かれは、日本の商社に9%程度の資金を投入していますが、さらに買い増している模様。何しろ、株式投資で重要な上場来の株価の動きを見ると、商社は全て上場来高値です。

 

関連銘柄は、三井物産、住友商事、三菱商事、丸紅、伊藤忠。これが五大商社。他にも、双日があります。株価チャートを見れば、全ては「上場来高値」の右肩上がり。多少の上げ下げがあっても、傾向は上向きで、中長期の投資には最適です。株について知識の浅い投資家でも、商社株の長期投資には失敗がほとんどありません。

 

あるとすれば、短期で株価を見過ぎて、下落のタイミングで慌てて売ることくらいでしょうか。上場来高値を続けている銘柄、業種は、長く持てば持つほど、成果が出ます。 新NISAには最適な銘柄群であり、他に代替えは見当たりません。他に、 日立、 三菱電機、 三菱重工というような日本を代表するメーカーもありますが、それは二番手です。

 

最終的には、自分で検証し、納得して、投資することを勧めます。 商社株への投資は、タイミングに関係なく、長期的にはいかなる時点でも有望。この本が古くなっても、貴重な情報です。

「中国経済」と連動する銘柄を心得る

投資をする、株を買うということを考える際には、日本企業だけではなく、世界の企業の状況に目を向けることが重要です。ご存じのように、経済は世界中でつながっています。欧米はもちろん、中国、中東、アフリカ、南アメリカなど。

 

情報という点では、日本に関係が深いアメリカの情報がリアルタイムで入ってきます。なので、アメリカ経済、株式、政治については、テレビやネットで報道されており、とくに問題はありませんが、問題は中国です。調べてみると、日本から中国に進出し、拠点を置く企業の総数は、3万を超えています。

 

ここに、日本のビジネスマンが滞在し、日本の企業や日本人の生活に欠かせない仕事をしています。中国の現地での仕事は、当然、日本の上場企業と密接に関連し、業績にも影響します。

 

コロナの時は、日本にダイレクトに菌が到来し、企業活動、生活、医療、流通などに多大な影響がありました。今は、インバウンドは、コロナ前の2019年を上回るデータが出ていますが、当時は大変なことになりました。

 

世界第二の経済大国の情勢は、日本の企業動向に大きく影響します。とくに、安川電機、ファナック、コマツ、日立建機などは代表的な中国関連ですが、これらは一部で、投資をするならば、中国の経済動向には目が離せません。

 

初めの東証の株式が急騰しましたが、これは中国に向かっていた海外の資金が東京に流れてきたためという情報があります。

 

私の妹の長男である甥は、昭和電工関連の企業の中国滞在の役職にあり、大分、苦労したようですが、いまは、東京に戻っています。関係なさそうな中国ですが、侮れません。中国に続くのは、インドです。日本を抜いて、経済規模は大きくなることが予測されていますが、海外に目を向けて、間違いのない投資、お金の流れを考えていきましょう。

 

 

石井 勝利 

投資家

経済評論家

 

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85歳、現役・投資家のお金の哲学

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石井 勝利

SBクリエイティブ

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