初心者の不動産経営には落とし穴が…まずは失敗談を集めることから始めよう
今回は「元国家公務員の70代夫婦」を例に、老後に始める不動産投資の難しさについて解説しました。資産運用の経験がなく、知識も乏しい70代の夫婦にとって投資、とりわけ不動産経営は決して容易ではありません。
膨大な初期費用や借入金、経営ノウハウの獲得など、越えなければならないハードルがいくつもあります。もしシニアになってから退職金や相続した遺産をもとに不動産経営を勧められても、すぐさま手を出すのではなく、まずは失敗談などを集めてみるのがよいでしょう。成功体験だけを見聞きしていると「自分にもできるかもしれない」と過信してしまいます。
アパート経営を始める前のマツヲさん夫妻にもし声をかけられるなら、コストもノウハウも必要な不動産投資よりも、まずは少額で控えめな株式投資や債券投資などから始めてみることをおすすめします。
波多 勇気
波多FP事務所
代表ファイナンシャルプランナー
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