(※写真はイメージです/PIXTA)

ソニー生命保険「シニアの生活意識調査2023」によると、全国のシニア(50歳~79歳)の楽しみは1位が「旅行」でした。定年まで頑張って働いた人ほど、リタイア後は悠々自適に暮らしたいと考えるもの。しかし、老後には“想定外”がつきものです。まじめな元・警察署長に起こった事例をもとに、老後生活の注意点をみていきましょう。株式会社よこはまライフプランニング代表取締役の五十嵐義典CFPが解説します。

FPからの助言→Aさんに起こった“嬉しい誤算”

FPによると、これほどまでに貯蓄が減ってしまったのは、日々の出費だけでなく、生活のことをしっかり管理できるBさんが亡くなったことが原因とのことでした。Cさんは「お母さんが生きていたらこんなことにはならなかったかもね……」とこぼします。

 

FPからは「趣味はほどほどに嗜むからこそ、楽しめるものです。家計的にも体力的にも、シーズンシートの購入の見直しから始めるとよいでしょう」と提案され、現在受け取っている年金収入で赤字を作らないように努力するところから始めることになりました。

 

「年金収入もあるからと油断していましたが、退職後の人生も長いですね。野球観戦もほどほどに、これからは計画的にお金を使おうと思います」と、毎月の収支のことを考えるようになったAさん。家計管理をサポートしてもらうため、Cさんとの同居も決まりました。Aさんとしては“嬉しい誤算”です。

 

退職を迎えたことで、今までできなかったことに打ち込み、充実させたいと思うことは多いでしょう。しかし、想像以上に老後資金を使うこともあるため注意が必要です。安心して老後を送るためにも、収支の計画をしっかり立てることが重要です。

 

 

五十嵐 義典

株式会社よこはまライフプランニング代表取締役

特定社会保険労務士/CFPⓇ認定者

 

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※個人情報保護のため、登場人物の情報は一部変更しています。

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