8月7日の日経平均株価は、朝方下落して始まったものの、日銀の内田真一副総裁による“ハト派”寄りの発言が好感され、上昇に転じました。内田副総裁は金融経済懇談会の挨拶で、政策金利について「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と明言。この発言を受けて米ドル円が一時147円台後半まで円安に振れ、指数先物主導で株価が上昇しました。もっとも、8月5日に史上最大の下落となった日経平均株価の上値は重く、指数は一時前日比1,100円超の上昇を記録しましたが、前日比414.16円高の35,089.62円で取引を終えています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが162銘柄、値下がりが63銘柄、変わらずが0銘柄。
日経平均株価の寄与度上位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、KDDI〈9433〉、ディスコ〈6146〉、リクルートホールディングス〈6098〉、キヤノン〈7751〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、ダイキン工業〈6367〉、NTTデータ〈9613〉、ファーストリテイリング〈9983〉、アドバンテスト〈6857〉、東京エレクトロン〈8035〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は32億9,500万株、売買代金は7兆3,744.97億円となり、前日と比べて減少。
業種別では、銀行業、卸売業、証券業、保険業、機械などが上昇した一方、ゴム製品、鉱業、海運業、石油・石炭製品、金属製品などが下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がNISSHA〈7915〉で+394円(+25.92%)の1,914円、2位が日本化学工業〈4092〉で+490円(+23.55%)の2,571円、3位がシンフォニアテクノロジー〈6507〉で+503円(+17.79%)の3,330円となりました。
一方、値下がり下位は、1位がヤマエグループホールディングス〈7130〉で-367円(-18.95%)の1,570円、2位が三菱製紙〈3864〉で-68円(-10.97%)の552円、3位がダイキン工業〈6367〉で-2,095円(-10.97%)の17,005円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは9銘柄、年初来安値を更新したのは19銘柄でした。
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