(※写真はイメージです/PIXTA)

「格差是正」「分配」といったスローガンが掲げられてきた現政権下、果たしてどれほど「格差是正」は進められてきたでしょうか。本記事ではお金持ちの街・東京における賃金と労働事情について、東京都発表『東京都の賃金、労働時間及び雇用の動き(毎月勤労統計調査)-令和6年4月分結果-』より見ていきます。

業種別「労働時間ランキング」トップは建設業170時間超

■月間労働時間

 

事業所規模5人以上において4月の総実労働時間数(所定内時間+所定外時間)は、144.6時間。前年同月比0.6%減少となりました。所定内労働時間数は、132.4時間(前年同月比0.4%減)、所定外労働時間数は12.2時間(同4.0%減)でした。

 

もっとも労働時間が長かったのは1位「建設業」169.9時間。2位「電気・ガス・熱供給・水道業」169.1時間、3位「鉱業、採石業、砂利採取業」166.1時間と続きます。

 

【業種別】東京都の労働時間ランキング/事業所規模5人以上

1位 建設業……169.9時間

2位 電気・ガス・熱供給・水道業……169.1時間

3位 鉱業、採石業、砂利採取業……166.1時間

4位 情報通信業……164.0時間

5位 運輸業、郵便業……162.4時間

14位 医療、福祉……128.5時間

15位 教育、学習支援業……113.4時間

16位 宿泊業、飲食サービス業…… 99.0時間

 

宿泊業、飲食サービス業は賃金ランキングで最下位となりましたが、総実労働時間も最も短い結果となりました。

 

さて事業規模30人以上において、月平均所定労働時間である163時間を超えるのは「建設業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「鉱業、採石業、砂利採取業」「学術研究、専門・技術サービス業」「情報通信業」「運輸業、郵便業」の6産業です。全般的に30人以上の事業所の方が総実労働時間数が多少長い傾向にあります。

 

【業種別】東京都の労働時間ランキング/事業所規模30人以上

1位 建設業……171.6時間

2位 電気・ガス・熱供給・水道業……169.3時間

3位 鉱業、採石業、砂利採取業……166.1時間

4位 学術研究、専門・技術サービス業……165.7時間

5位 情報通信業……164.0時間

6位 運輸業、郵便業……163.7時間

14位 医療、福祉……133.9時間

15位 教育、学習支援業……122.5​時間

16位 宿泊業、飲食サービス業……120.0時間

 

171.6時間というと、20営業日と考えて1日8.5時間ほど。労働時間に見合った給与はもらえているのでしょうか。給与、そして労働時間の業種別格差は、「お金持ちの街」東京の実態を明らかにしています。

 

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