(※写真はイメージです/PIXTA)

「格差是正」「分配」といったスローガンが掲げられてきた現政権下、果たしてどれほど「格差是正」は進められてきたでしょうか。本記事ではお金持ちの街・東京における賃金と労働事情について、東京都発表『東京都の賃金、労働時間及び雇用の動き(毎月勤労統計調査)-令和6年4月分結果-』より見ていきます。

「業種別賃金ランキング」誰が、いくらもらってる?

■東京都の賃金

 

令和6年4月、事業所規模5人以上における常用労働者の現金給与総額(所定内給与+所定外給与)は381,880円。前年同月比0.2%の増加となりました。給与額について業種別に見てみると、1位「鉱業、採石業、砂利採取業」684,116円、2位「電気・ガス・熱供給・水道業」550,433円、3位「学術研究、専門・技術サービス業」515,808円と続きます。

 

【業種別】東京都の最新賃金ランキング/事業所規模5人以上

1位 鉱業、採石業、砂利採取業……684,116円

2位 電気・ガス・熱供給・水道業……550,433円

3位 学術研究、専門・技術サービス業……515,808円

4位 金融業、保険業……495,078円

5位 情報通信業……483,387円

14位 生活関連サービス業、娯楽業……307,819円

15位 サービス業(他に分類されないもの)……303,296円

16位 宿泊業、飲食サービス業……186,430円

 

15位「サービス業(他に分類されないもの)」と16位「宿泊業、飲食サービス業」の差は10万円を超える驚きの結果となりました。月に18.6万円。あまりにも心もとない数字ではないでしょうか。

 

なおここで調査対象としている常用労働者について、厚生労働省は次のように定義しています。

 

  1. 期間を定めずに雇われている労働者
  2. 1ヵ月を超える期間を定めて雇われている労働者
  3. 日々又は1ヵ月以内の期間を定めて雇われている労働者のうち、4月及び5月に、それぞれ18日以上雇われた労働者

 

事業所規模30人以上の賃金を見てみると、順位に大きな変動は見られないものの「建設業」が5位に上昇。また、「宿泊業、飲食サービス業」の給与額増加が目立つ結果となりました。

 

【業種別】東京都の最新賃金ランキング/事業所規模30人以上

1位 鉱業、採石業、砂利採取業……684,116円

2位 電気・ガス・熱供給・水道業……558,171円

3位 学術研究、専門・技術サービス業……551,826円

4位 金融業、保険業……513,276円

5位 建設業……509,928円

14位 生活関連サービス業、娯楽業……346,932円

15位 サービス業(他に分類されないもの)……298,782円

16位 宿泊業、飲食サービス業……266,918円

 

お金とともに気になるのは労働時間です。それなりの給与額ももらっていたとしても「労働時間に見合っていない!」となればまた話は変わってくるもの。前述の調査では、東京都で働く労働者の労働時間についても調べています。

 

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