オンボロマンション、自分の寿命が尽きるまで暮らす…70代・年金月15万円の熟年離婚組バツイチ男性が、シミだらけの部屋に住み続ける〈切なすぎる事情〉

オンボロマンション、自分の寿命が尽きるまで暮らす…70代・年金月15万円の熟年離婚組バツイチ男性が、シミだらけの部屋に住み続ける〈切なすぎる事情〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

建築当初はまばゆいばかりのマンションも、いずれは大規模修繕工事が必要になり、築40年以降となれば建て替えも視野に入ってくる。しかし、大規模修繕も建て替えも簡単ではない。実情を見ていく。

「自分の寿命が尽きるまで、どうにかもってほしい」

男性の年金は手取りで15万円程度。人付き合いもほぼゼロで、趣味もないため、生活はこれで回っているという。

 

「問題は、いつまで現状のまま住み続けられるか、ってことですよ」

 

男性は自嘲気味に笑う。

 

現状は問題ないが、元妻に多くの預貯金を渡してしまった男性は、大規模修繕等のまとまった出費が必要となれば、家計は大きく傾いてしまう。

 

建て替えの話もあるというが、状況はサッパリ動かない。多くの住民はこの男性と似たり寄ったりの状況なのかもしれない。

 

「そうじゃなければ、こんなところにしがみつかないでしょう? つまり、先立つものがないですから無理ってことですよ」

 

「妻と離婚してから、娘ともほとんど没交渉です。いまは連絡先もわからない。だから、私がここを離れたら、連絡手段がすべてなくなってしまうんです」

 

いま暮らしているマンションに買い手がつくとは思えず、もし別の賃貸に暮らそうにも、高齢者が借りるのはハードルが高い。

 

「寿命が尽きるまで、どうにかもってほしいですね。早いところ、お迎えが来てくれれば…」

 

日本の高齢化の問題は、高齢者のみならず、建造物にも大きな影を落としている。

 


[参照]

国土交通省『令和5年度マンション総合調査』

 

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